腹話術[語句情報] »
腹話術
「腹話術〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
腹話術の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「黒死館殺人事件」より 著者:小栗虫太郎
しかも、クリヴォフ夫人は、それを自ら告白しているのだ」
「冗談じゃない。あの女の
腹話術を、君が観破したとは思わなかったよ」と熊城は力なく莨を捨てて、心中の幻滅を....
「蛍」より 著者:織田作之助
のだが、あれは文楽のからくりの仕掛けで口を動かし、また見たなと人形がもの言うのは
腹話術とかいうものを用いていることがだんだんに判って奉行所でも眼を光らせかけたよ....
「明治開化 安吾捕物」より 著者:坂口安吾
ついでに附言しておくが、快天王の声というのは、世良田が術を使っているのさ。なに、
腹話術といって、西洋に遊んだ者は諸方に見かける陳腐な芸さ。場末の寄席芸人が演じて....
「桜の園」より 著者:神西清
…(声、――「わたしも、奥さん、あなたが大好きです」) 駅長 (拍手する)よう、
腹話術の名人、ブラヴォー! ピーシチク (驚嘆して)こりゃ、どうだ! いや、あな....
「人魚謎お岩殺し」より 著者:小栗虫太郎
桜」や「天竺徳兵衛韓噺」では、座頭の里虹が、目まぐるしい吹き換えを行い、はては、
腹話術なども用いたというほどであるから、自然と観客は、血みどろの幻影にうかされて....
「魔都」より 著者:久生十蘭
すところ僅か一時間となった。ああ、一時間!
第十二回
三十七、魚の
腹話術《ヴァントリロク》の事
並に英吉利《イギリス》巡洋艦の事
....
「甲州郡内妖怪事件取り調べ報告」より 著者:井上円了
よりてかかる怪声を発するに至りしにはあらざるか。西洋にもベントリロキズムすなわち
腹話術と名づくる一種の術ありと聞けば、かの怪声は、おそらくこの
腹話術の一種ならん....