腹黒い[語句情報] »
腹黒い
「腹黒い〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
腹黒いの前後の文節・文章を表示しています。該当する13件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「旗本退屈男」より 著者:佐々木味津三
何か下されりゃいいのに、別嬪を下げつかわすとおっしゃったものでごぜえますから、お
腹黒い黒住の旦那が、女ほしさに、とうとうあんな悪企みをしたんでごぜえますよ。それ....
「新ハムレット」より 著者:太宰治
の人たちは、どこに耳を持っているんだろう。聞えても、聞えぬふりをしているのかな?
腹黒いからなあ、あの人たちは。ホレーショー、いったい、それは、どんな幽霊なんだい....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
だもの、あの勘のいい弁信さんだもの――その人の来たことをさえ隠す関守さんは、何か
腹黒いたくらみのある人ではないかと、お雪ちゃんの純な心に疑惑の雲をかぶせたほど、....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
宗家に平らかならざることがあって、池田光政あたりと通謀して、天下を乗取ろうとした
腹黒い奴である。大日本史を編んだり、楠公《なんこう》の碑をたてたり、また、いやに....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
はないか。あの男がこうして傾きかかった徳川の腹を立たせようとする策略は、なかなか
腹黒いものだ。西郷にしたところで、徳川が倒れたら、そのあとを島津に継がせたかろう....
「世界怪談名作集」より 著者:岡本綺堂
をわたしに教えてください。いや、私はみな知っています。あなたを監禁しているのは、
腹黒い魔法使いです。八分の五の調子で悪魔の唄を歌ったあとで、褐色の着物に仮髪をつ....
「宝島」より 著者:佐々木直次郎
。 「ダンス君、」と大地主さんが言った。「君はなかなか立派な男だ。それから、その
腹黒い極悪な不埒者を馬蹄にかけたことは、私は善行だと思うねえ、君。油虫を踏み潰し....
「青鬼の褌を洗う女」より 著者:坂口安吾
いいことじゃないのよ、などと取りあわないから、性本来陰険そのものだとか、秘密癖で
腹黒いとか、あなたは純情なんて何もなくてただ浮気っぽいから公明正大に人前にいった....
「現代忍術伝」より 著者:坂口安吾
ルに逐一報告して、計画をねった。 「雲隠さんを信用しちゃ、いけなくってよ。とても
腹黒い人だから。才気にうぬぼれているから、だまして使えば、調法かも知れないわ」 ....
「フランケンシュタイン」より 著者:シェリーメアリー・ウォルストンクラフト
フェリクスはまもなく、自分とその家族がそのためにああいった前代未聞の圧迫を受けた
腹黒いトルコ人が、恩人がこんなふうに貧窮と破滅に陥ったのを知ると、善良な感情や体....
「新西遊記」より 著者:久生十蘭
った。ヤクから山羊、山羊から騾馬と、つぎつぎに生きた送状をつけてやった、西蔵人の
腹黒いやりかたを、智海は知っていたろうか。智海の「西蔵記」には、本師釈迦牟尼仏の....
「なよたけ」より 著者:加藤道夫
、心配でないこともないんだが、……しかし、父上のあの高邁な「人格」はたとえどんな
腹黒い奴等でも、たちどころに腹心の家来にしてしまうよ。僕はそう信ずる。……ねえ、....
「エリザベスとエセックス」より 著者:片岡鉄兵
を招待したのであった。ラレイはエリザベスに、ドロシイ夫人の出現がエセックスたちの
腹黒い不敬の現れであると吹き込んだのである。そこでエリザベスはドロシイ夫人に、一....