» 膚触

「膚触〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

膚触の前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
革鞄の怪」より 著者:泉鏡花
ように※と勢づいて、この日向で、かれこれ燗の出来ているらしい、ペイパの乾いた壜、膚触りも暖そうな二合詰を買って、これを背広の腋へ抱えるがごとくにして席へ戻る、と....
茸の舞姫」より 著者:泉鏡花
だ。」 「実家の事かい、ははん。」 や、もうその咳で、小父さんのお医師さんの、膚触りの柔かい、冷りとした手で、脈所をぎゅうと握られたほど、悚然とするのに、たち....
次郎物語」より 著者:下村湖人
夜具を入れてある押入をあけて、すばやくその中にもぐりこんでしまった。 絹夜具の膚触りが、いやに冷たくて気味が悪かった。おまけに、皹の切れた手足がそれに擦れるた....
あらくれ」より 著者:徳田秋声
んでいた。ほてる脛《はぎ》に絡《まつ》わる長襦袢《ながじゅばん》の、ぽっとりした膚触《はだざわり》が、気持が好かった。今別れて来た養母や青柳のことは直《じき》に....