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「臍の下〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

臍の下の前後の文節・文章を表示しています。該当する9件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
中国怪奇小説集」より 著者:岡本綺堂
かりであった。一行は先を争って刃を突き立てたが、あたかも鉄石の如くである。しかも臍の下を刺すと、刃は深く突き透って、そそぐが如くに血が流れた。 「ああ、天がおれ....
美女を盗む鬼神」より 著者:田中貢太郎
ると、どんな事があっても切れる事がない、そして、鬼神の体は鉄のように固いが、ただ臍の下五六寸の処を、彼が常に覆いかくすのを見ると、そこから刃が通るらしい」 と....
十二支考」より 著者:南方熊楠
のうずめ》すなわちその胸乳《むなぢ》を露《あらわ》にかきいでて、裳帯《もひも》を臍の下に抑《おした》れて、咲※《あざわら》いて向きて立つ〉、その名を問うて猿田彦....
十二支考」より 著者:南方熊楠
ず。天《あめ》の鈿女《うずめ》すなわちその胸乳《むなち》を露わし裳帯《もひも》を臍の下に抑えて向い立つと、さしもの高鼻たちまち参ったと『日本紀』二の巻に出づ。 ....
霧陰伊香保湯煙」より 著者:三遊亭円朝
ったが、白身はなんともない、きみが温まるので、上の方が温まらねえで、心がちゃんと臍の下が温まるので、心臓肺臓などが温まるので、こんな嬉しいことはありません、時に....
政談十二社」より 著者:泉鏡花
面で顔も胴位あろう、白い髯が針を刻んでなすりつけたように生えている、頤といったら臍の下に届いて、その腮の処まで垂下って、口へ押冠さった鼻の尖はぜんまいのように巻....
星女郎」より 著者:泉鏡花
のを持って腰の廻りを巻いてるから、帯でもするかと見ると、振ら下った腸で、切裂かれ臍の下へ、押込もうとする、だくだく流れる血の中で、一掴、ずるりと詰めたが、ヒイッ....
妖怪学」より 著者:井上円了
ありという。 (一三)小児、夜なきの呪術 小児、夜なきするときは、当人の臍の下へ「田」の字を書きおけばやむという。 (一四)風を引かざる呪術 毎....
五重塔」より 著者:幸田露伴
異なことを吐き出す勝手|三昧、やっちゃもっちゃの末は拳も下卑て、乳房の脹れた奴が臍の下に紙幕張るほどになれば、さあもうここは切り上げてと源太が一言、それから先は....