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「臍下〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

臍下の前後の文節・文章を表示しています。該当する12件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
根岸お行の松 因果塚の由来」より 著者:三遊亭円朝
だめ》の行水なんぞつかわされはしますまいか」 晋「馬鹿を云いなさい、人間が心を臍下《さいか》に落付けていさいすれば決して狐狸に誑《ばか》されるものでないから」....
美女を盗む鬼神」より 著者:田中貢太郎
が出てきて、 「早く早く」 と言って招いた。※は美女の言った事を思いだしてその臍下を刺した。鬼神は、 「これは天が我を滅したものだ、汝らの力の及ぶところでない....
能とは何か」より 著者:夢野久作
ない。第一流の名人が演じても、容易に共鳴出来ないので、座り直して、深呼吸をして、臍下丹田に力を籠めて正視してもどこがいいのかわからない場合が多い。 「世の中に能....
十二支考」より 著者:南方熊楠
勝《すぐ》れたる者なれば、選ばれ往きて胸乳《むなち》を露わし、裳帯《ものひも》を臍下に垂れ、笑うて向い立ち、猿田彦と問答を遂げたとあるは、女の出すまじき所を見せ....
ああ玉杯に花うけて」より 著者:佐藤紅緑
が逆上すると力が逆上して浮きたつ、だから弱くなる、腹をしっかりとおちつけると気が臍下丹田に収まるから精神爽快、力が全身的になる、中心が腹にできる、いいかおまえは....
霧陰伊香保湯煙」より 著者:三遊亭円朝
がら茂之助の手を押え、 三「聊か待ち給え、急いては事を為損ずるから、宜しく精神を臍下丹田に納めて以て、即ち貴方ようく脳膸を鎮めずんばあるべからず、怒然として心を....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
さてまた、この次に由緒ある知善院をたずねるのだが、今度こそ胆を抜かれねえように、臍下《へそした》に落着けて、たずねて来て見ると、どうでしょう、今度はまた、あんま....
能ぎらい/能好き/能という名前」より 著者:夢野久作
ない。第一流の名人が演じても、容易に共鳴出来ないので、坐り直して、深呼吸をして、臍下丹田に力を籠めて正視しても何処がいいのかわからない場合が多い。 「世の中に能....
勉強記」より 著者:坂口安吾
うような切なさであった。不自然で、陰惨だった。 按吉は、時々、お天気のいい日、臍下丹田に力をいれて、充分覚悟をかためた上で、高僧を訪ねることが、稀にはあった。....
戯作者」より 著者:国枝史郎
無念無想!」 馬琴は心で呟くと、故意と相手の姿は見ずに自分の足許へ眼を注けた。臍下丹田に心を落ち付け、いつ迄も無言で佇んだ。 相手の武士もかかって来ない。青....
食指談」より 著者:佐藤垢石
方は机を前にして粛として座す。やがて席次が定まって丸く座についた百数十人の選手、臍下丹田に力を入れて、ぱくつきはじめた。咽を鳴らす音、めしをかむ歯の響き、汁を吸....
澪標」より 著者:外村繁
しい矜持は一ぺんに吹き飛んでしまう。 いつか、私の腋窩にも毛が生え、胯間には、臍下から会陰部へかけ、陰毛が生え揃った。亀頭は包皮で包まれているが、陰茎も、睾丸....