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臘
「臘〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
臘の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「神神の微笑」より 著者:芥川竜之介
かしそれはお前さんたちに、限った事ではないでしょう。どこの国でも、――たとえば希
臘《ギリシャ》の神々と云われた、あの国にいる悪魔でも、――」
「大いなるパンは死....
「路上」より 著者:芥川竜之介
へ藤沢と一しょに来た黒のソフトで、英仏独伊の四箇国語《しかこくご》のほかにも、希
臘語《ギリシャご》や羅甸語《ラテンご》の心得があると云う、非凡な語学通で通ってい....
「侏儒の言葉」より 著者:芥川竜之介
ちは大抵マソヒズムに罹《かか》っていたらしい。
我我の行為を決するものは昔の希
臘人《ギリシアじん》の云った通り、好悪の外にないのである。我我は人生の泉から、最....
「小さき者へ」より 著者:有島武郎
い不思議な望みと恐れとで始終心をなやましていた。その頃の母上は殊に美しかった。希
臘《ギリシャ》の母の真似《まね》だといって、部屋の中にいい肖像を飾っていた。その....
「追憶」より 著者:芥川竜之介
だった。 三 庭木 新しい僕の家の庭には冬青、榧、木斛、かくれみの、
臘梅、八つ手、五葉の松などが植わっていた。僕はそれらの木の中でも特に一本の
臘梅を....
「惜みなく愛は奪う」より 著者:有島武郎
現わしていいか知らない。然しこの二つの極は昔から色々な名によって呼ばれている。希
臘神話ではディオニソスとアポロの名で、又欧洲の思潮ではヘブライズムとヘレニズムの....
「天守物語」より 著者:泉鏡花
て衝と翳すとともに、美丈夫、秀でたる眉に勇壮の気満つ。黒羽二重の紋着、萌黄の袴、
臘鞘の大小にて、姫川|図書之助登場。唄をききつつ低徊し、天井を仰ぎ、廻廊を窺い、....
「鷭狩」より 著者:泉鏡花
藻抜けて、ここに空蝉の立つようなお澄は、呼吸も黒くなる、相撲取ほど肥った紳士の、
臘虎襟の大外套の厚い煙に包まれた。 「いつもの上段の室でございますことよ。」 ....
「歌行灯」より 著者:泉鏡花
と苦い顔を渋くした、同伴の老人は、まだ、その上を四つ五つで、やがて七十なるべし。
臘虎皮の鍔なし古帽子を、白い眉尖深々と被って、鼠の羅紗の道行着た、股引を太く白足....
「灯明之巻」より 著者:泉鏡花
樹の蔭に、釈尊にはじめて捧げたものは何であろう。菩薩の壇にビスケットも、あるいは
臘八の粥に増ろうも知れない。しかしこれを供えた白い手首は、野暮なレエスから出たら....
「薄紅梅」より 著者:泉鏡花
で遊ばすでしょう。英語はもとより、仏蘭西をどうの、独乙をこうの、伊太利語、……希
臘拉甸……」―― と云って、にっこり笑ったそうである。 が、山から下りて来る....
「霊訓」より 著者:浅野和三郎
保養のために大陸を遍歴すること約一年に及んだ。その中六ヶ月はマウント・アソスの希
臘僧院で暮らし、専ら静思休養につとめた。後その司配霊イムペレエタアの告ぐる所によ....
「歯車」より 著者:芥川竜之介
僕に恐怖だの不安だのを与える現象だった。のみならずサンダアルを片っぽだけはいた希
臘神話の中の王子を思い出させる現象だった。僕はベルを押して給仕を呼び、スリッパア....
「八犬伝談余」より 著者:内田魯庵
見るが当然である。馬琴が聖嘆の七十回本『水滸伝』を難じて、『水滸』の豪傑がもし方
臘を伐って宋朝に功を立てる後談がなかったら、『水滸伝』はただの山賊物語となってし....
「欧米各国 政教日記」より 著者:井上円了
Geek Orthodox(グリーク・オーソドックス) 和漢訳名 希
臘教、正教、あるいは阿爾多奪宗 あるいは一名 Eastern Church す....