臘梅[語句情報] » 臘梅

「臘梅〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

臘梅の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
永日小品」より 著者:夏目漱石
、四畳半の茶座敷にひっそりと懸かっていて、その前には透《す》き徹《とお》るような臘梅《ろうばい》が活《い》けてあったのだそうだ。老人はそこで御茶の御馳走《ごちそ....
新生」より 著者:島崎藤村
やまぐみ》と樒《しきみ》の花が咲いている。いずれも寂しい花である。ことに樒の花は臘梅《ろうばい》もどきで、韵致《いんち》の高い花である。その花を見る僕の心は寂し....
追憶」より 著者:芥川竜之介
だった。 三 庭木 新しい僕の家の庭には冬青、榧、木斛、かくれみの、臘梅、八つ手、五葉の松などが植わっていた。僕はそれらの木の中でも特に一本の臘梅を....
縮図」より 著者:徳田秋声
、十畳の廊下外の廂の下の、井戸の処にある豊後梅も、黄色く煤けて散り、離れの袖垣の臘梅の黄色い絹糸をくくったような花も、いつとはなし腐ってしまい、椎の木に銀鼠色の....
」より 著者:徳田秋声
かや、掃除の行き届いた庭などを眺めながら言った。袖垣のところにある、枝ぶりのいい臘梅の葉が今年ももう黄色く蝕んで来た。ここにいるうちに、よく水をくれてやった鉢植....