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臠
「臠〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
臠の前後の文節・文章を表示しています。該当する9件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「眉かくしの霊」より 著者:泉鏡花
ただし安価くない。何の椀、どの鉢に使っても、おん羮、おん小蓋の見識で。ぽっちり三
臠、五
臠よりは附けないのに、葱と一所に打ち覆けて、鍋からもりこぼれるような湯気を....
「青蛙神」より 著者:田中貢太郎
女と結納をとりかわした。すると神から姜にお告げがあった。 「崑生はわしの婿だ、禁
臠に近づいてはならぬぞ」 姜はそこで懼れて結納をかえした。薛老人は心配して、牲....
「小説 不如帰 」より 著者:徳冨蘆花
せるなり。 復讎、復讎、世に心よきはにくしと思う人の血をすすって、その頬の一|
臠に舌鼓うつ時の感なるべし。復讎、復讎、ああいかにして復讎すべき、いかにしてうら....
「木の子説法」より 著者:泉鏡花
で、泊めてもらった。しかもその日、晩飯を食わせられる時、道具屋が、めじの刺身を一
臠箸で挟んで、鼻のさきへぶらさげて、東京じゃ、これが一皿、じゃあない、一
臠、若干....
「松の操美人の生埋」より 著者:三遊亭円朝
具だから神仏へ納めものになったので、本当の白馬は青爪でなければならんと申します、
臠肉厚く、頸は鷄に似て鬣髪膝を過ぎ、宛がら竜に異ならず、四十二の旋毛は巻いて脊に....
「一世お鯉」より 著者:長谷川時雨
み》は華々しかった。世はよし、時は桜の春三月なり、聖天子|万機《ばんき》の朝政を
臠《みそなわ》すによしとて、都とさだめたもうて三十年、国威は日に日に伸びる悦賀《....
「植物知識」より 著者:牧野富太郎
ょう》したい。私はけっして嘘言《きょげん》は吐《は》かない。どうかまずその肉の一
臠《いちれん》を嘗《な》めてみてください。 みなの人に思いやりの心があれば、世....
「二葉亭追録」より 著者:内田魯庵
た磊塊を小説に托して洩らそうとはしないで、家常茶飯的の平凡な人情の紛糾に人生の一
臠を探して描き出そうとしている。二葉亭の作だけを読んで人間を知らないものは恐らく....
「チベット旅行記」より 著者:河口慧海
マだの糸瓜だのといいながら、夜叉や郎苦叉鬼のように肉を山のように積んで、俺達に一
臠もくれんで自分ばかり喰って居る。こんな所は極楽も糸瓜もあったもんじゃない。こり....