臣節[語句情報] »
臣節
「臣節〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
臣節の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「忠義」より 著者:芥川竜之介
しかし、林右衛門は、それを認めようとしなかった。……
彼は、飽《あ》くまでも、
臣節を尽そうとした。が、苦諫の効がない事は、既に苦い経験を嘗《な》めている。そこ....
「弟子」より 著者:中島敦
の手段を尽くそうとする。子路は孔子に早く辞《や》めてもらいたくて仕方が無い。師が
臣節を汚《けが》すのを懼れるのではなく、ただこの淫《みだ》らな雰囲気《ふんいき》....
「中国怪奇小説集」より 著者:岡本綺堂
恃んで、ひそかに謀叛を企てていたのであった。その以来、彼は懼れ戒めて、一生無事に
臣節を守った。尼僧はやがてここを立ち去って行くえが知れなかった。 尼僧の教えを....
「三国志」より 著者:吉川英治
に至り、慚愧にたえません。母を養うねがいは切々にありますが、曹操にまみえて、どう
臣節を保てましょうか、自信は持ち得ません」 「自分も、ご辺という者を失っては、何....
「三国志」より 著者:吉川英治
日の禄をたのんだといえ、韓玄も実心をもって彼を召抱えたわけでもなく、魏延もそれに
臣節を以て仕えたわけではなかろう。彼の心はもとから荊州へ復帰したい念願であったに....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
た。とまれ、この期まで高時のそばに残っていた人々は、少なくも高時にたいして、なお
臣節を捨てず、理解か同情か、何かは寄せていた者にちがいない。とつぜん、涙を拭く者....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
思いもよりませぬ。けれど、足利殿がいう公武一和のかたちとやらで、あなたの心からな
臣節を、ここでもし、真実、おしめしあるなれば」 「もとよりそれが私のなすべき道と....