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「臥榻〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

臥榻の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
浮雲」より 著者:二葉亭四迷
く、又春の日に瓊葩綉葉《けいはしゅうよう》の間、和気《かき》香風の中《うち》に、臥榻《がとう》を据えてその上に臥《ね》そべり、次第に遠《とおざか》り往く虻《あぶ....
中国怪奇小説集」より 著者:岡本綺堂
けたが、最後の衛士は呉がここに涼んでいて行列の妨げをなしたのを怒ったらしく、その臥榻の足をとって倒すと、榻は石※をうがって地中にめり込んだ。衛士らはそれから他の....
鴨の喜劇」より 著者:井上紅梅
たが、この時一家の人は皆|睡っていたので、天下は至極安静であった。彼は独り自分の臥榻の上に凭れて、黄金色の長髪の間にはなはだ高い眉がしらをやや皺めて、旧游の地ビ....
奥州における御館藤原氏」より 著者:喜田貞吉
義・義家の正嫡を承けて、すでに天下一統の形勢にある彼れ頼朝たるもの、いかんぞその臥榻の傍において、この夷人の鼾睡を容るすことが出来ようや。いわんや秀衡はさきに平....
ウスナの家」より 著者:マクラウドフィオナ
きマカよ! 合唱。 ああ、言葉すくなきマカよ! コエル (うたう) 君が臥榻《しとね》はまことにうつくし、されど君が玉座はそれよりも美し、 そは、目もま....
春雪の出羽路の三日」より 著者:喜田貞吉
れわが父の推挙によるものだと言っている。その夷人が奥羽両州に跋扈しては、いわゆる臥榻の傍に他人の鼾睡を容るるもので、義家たるものの忍ぶ能わざるところであったに相....