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臨席
「臨席〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
臨席の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「放送された遺言」より 著者:海野十三
に変成して、多量のチロリウムを造ろうという方法で、それは今日《こんにち》ここにご
臨席の方々のうち、数人の方によってだいたい信じられている次第です。 しかしぜひ....
「麻雀殺人事件」より 著者:海野十三
輝かしい面持になって立ちあがると、宿直の警官を煩わして、雁金検事や河口捜査課長の
臨席を乞うた上で、園部をひっぱり出した。園部は、割合に元気に、美しい顔をニコつか....
「海底大陸」より 著者:海野十三
――いま会長から、かんたんにのべよということでありますので、ほんとうなら、ここに
臨席していられる長良川博士の前に、くわしく自説を講演し、その教えをこいたかったの....
「天馬」より 著者:金史良
うにけらけらと笑うのを止めなかった。その場で李明植というその若い男は傷害のかどで
臨席の警官に連行されて行った。調理人達はその席上の玄竜のふてぶてしさに随分驚かさ....
「地球要塞」より 著者:海野十三
入ったばかりである。元首は一昨日以来、ベルリンにおいて閲兵《えっぺい》と議会への
臨席とで寸暇もなく活動している。因《ちな》みに、ベルリン市には、数年前から一人の....
「流線間諜」より 著者:海野十三
座をキッと睨んで声を励まして叫んだ。「――R団則の第十三条によって本員を除く他の
臨席団員の覆面を脱ぐことを命ずるッ」 覆面を脱ぐ第十三条――それは極めて重大な....
「ジャン・クリストフ」より 著者:豊島与志雄
れない、しかしなんの意味ももってはいない。」――かつて彼は家で催される小演奏会に
臨席するのを好まなかった。楽曲がいかほどりっぱであろうと、彼は欠伸《あくび》をや....
「ジャン・クリストフ」より 著者:豊島与志雄
《ひまじん》や批評家などがたくさん集まって、がやがや騒いでいた。管弦楽団は彼らの
臨席を知らないことになっていた。
最初にまず、ゲーテの冬のハルツ紀行の一節を取....
「家なき子」より 著者:楠山正雄
タリスはことばを続けて、白のむく犬のほうに手をさしのべた。「つぎはカピ親方が、ご
臨席の貴賓諸君に一座のものをご紹介申しあげる光栄を有せられるでしょう」 このま....
「家なき子」より 著者:楠山正雄
のせて立った。かれはヴィタリス親方といっしょに働いていたじぶんと同じように、「ご
臨席の貴賓諸君」に時間を申し上げる用意をしていたのであった。 わたしは時計をか....
「赤格子九郎右衛門」より 著者:国枝史郎
堀田正俊だの、阿部豊後守忠秋だの、又は河村瑞軒などという、一代の名賢奇才などが、
臨席していたということである。 「其方程の剛の者には恐ろしいと思うた事などは、曾....
「アーニイ・パイルの前に立ちて」より 著者:小林一三
ドオペラに開催された海軍兵学校の慈善演劇会に、佐藤大使のお招きを受けて、大統領御
臨席の夜会に出席したのである。日記によって、当夜の光景を回顧するであろう。 「正....
「二葉亭余談」より 著者:内田魯庵
御免だ!」といって応じなかった。桜井女学校の講師をしていた時分、卒業式に招かれて
臨席したが、中途にピアノの弾奏が初まったので不快になって即時に退席したと日記に書....
「欧米各国 政教日記」より 著者:井上円了
容易に謁見することを得ず。年中、大祭日もしくは大祝日を除くのほか、法王は礼拝堂に
臨席することなし。
臨席の節も、衆人容易に法王に接見することあたわず。当日入場のも....
「私の履歴書」より 著者:浅沼稲次郎
に選ばれた。 この時の私は数え年二十九歳、負けん気と責任感から書記長を引受け、
臨席する多数の警官を前にして「無産階級解放のために闘う」と勇ましい就任演説をやっ....