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自主的
「自主的〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
自主的の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「地球発狂事件」より 著者:海野十三
じも強く出た。この潜水服は背中に圧搾空気タンクを持っていて、外から送気しなくとも
自主的に呼吸が続けられる仕組みとなっていた。 午前十時半、現場へ到着。 現場....
「惜みなく愛は奪う」より 著者:有島武郎
も書き留めておこう。 外界との接触から自由であることの出来ない私の個性は、縦令
自主的な生活を導きつつあっても、常に外界に対し何等かの角度を保ってその存在を持続....
「最終戦争論」より 著者:石原莞爾
専制をその指導精神としたのに対し、散兵戦術は各兵、各部隊に十分な自由を与え、その
自主的活動を奨励する自由主義の戦術であります。しかるに面式の防禦をしている敵を攻....
「工場細胞」より 著者:小林多喜二
って充分に討議する「機関」を持っていないところから来ていた。――その機関として、
自主的な工場委員会が必要なのだ。今のところ、それは工場長や、社員できめた役付職工....
「愛と認識との出発」より 著者:倉田百三
る。恋人は恋のエゴイズムを、母は骨肉の愛のエゴイズムを自覚したるときより生ずる、
自主的、犠牲的作用である。私は恋を失うて恋人へのエゴイズム恋人の母のエゴイズム(....
「のろのろ砲弾の驚異」より 著者:海野十三
博士の資産は、何百億円だか見当がつかない。が、それよりも驚異に値するのは、博士の
自主的研究は独得なる発展を遂げ、今世界中で一等科学の進んだアメリカや、次位のドイ....
「霊訓」より 著者:浅野和三郎
くことを知らぬ、清き魂の所有者であらねばならぬ。 次にわれ等の仕事は、積極的の
自主的意見に捕えられて、矢鱈に反対したり、又個人的欲望の奴隷となりて、白を黒と言....
「風と光と二十の私と」より 著者:坂口安吾
ぐらいはと考えて、実は都会の人よりも悪どいことを行う。この傾向は宗教家にもある。
自主的に思い又行うのでなく他を顧て思い又行うことがすでにいけないのだが、他を顧る....
「インテリの感傷」より 著者:坂口安吾
人ではないから、公人としても失格しているものだと考えている。党の政策に対しても、
自主的に判断して行動すべきもの、その自由のない政党は落第で、したがって、日本の政....
「安吾巷談」より 著者:坂口安吾
省する文化人が相当いるが、あんなときに反戦論を唱えたって、どうにもなりやしない。
自主的に無抵抗を選ぶ方が、却って高度の知性と余裕を示しているものだ。 ガンジー....
「光り合ういのち」より 著者:倉田百三
自分が知らぬのに待ち設けられてあった。 人間のいのちの受け身の考え方の優先権、
自主的生活の不徹底性がここに根ざしている。 私の記憶はおぼろでそしてちぎれちぎ....
「青春の息の痕」より 著者:倉田百三
信じて、私はある意味で安んじています。 人間のイデアで、人と人との相互の要求を
自主的な犠牲的精神によって、エゴイズムの仮定なしに説明しようとする方針(あなたの....
「城」より 著者:カフカフランツ
手ぶりで挨拶し、二人の助手とは一、二の言葉を交わした。これらの態度はすべて自由で
自主的であり、この連中のなかにとけこむことはなかった。Kは――はねつけられたが、....
「空中征服」より 著者:賀川豊彦
キのすべてがよいものでなく、たとい、市長が多少専制的であったとしても、とにかく、
自主的に市政を請負わすと声明したにかかわらずストライキをしたのだから、吏員はあま....
「戦争史大観」より 著者:石原莞爾
上に各自の任務を明確にし、その任務達成のためには広汎な自由裁断が許され、感激して
自主的に活動せしめねばならない。恐れ戦き、遅疑、躊躇逡巡し、消極的となり感激を失....