自伝[語句情報] » 自伝

「自伝〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

自伝の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
後世への最大遺物」より 著者:内村鑑三
ら》えて、そこへ持っていって稲を植えた。こうして初めて一俵の米を取った。その人の自伝によりますれば、「米を一俵取ったときの私の喜びは何ともいえなかった。これ天が....
思い出の記」より 著者:小泉節子
ました。三十三間堂の事を調べてくれと私に申した事もございました。これから少しずつ自伝を書くのだと申しました。その方は断片で少しだけでもできていますが芝居の方は少....
海野十三敗戦日記」より 著者:海野十三
で一番うつくしい空色と白とのしぼりが咲いた。これで二輪目である。 ◯徳川さんの「自伝」をたのしく三十分ばかり読み、あと大事に次の日へとっておく。 ◯時代社の中村....
運命」より 著者:幸田露伴
情また親しきものありしは、|奉の長詩の前半、自己の感慨|行蔵を叙して忌まず、道衍自伝として看る可し。詩に曰く、 乾坤 果して何物ぞ、 開闔 古より有り。 世を挙....
獄中記」より 著者:大杉栄
の健康は如何に。『パンの略取』の進行は如何に。僕は出獄したらすぐ多年宿望のクロの自伝をやりたいと思っている。今その熟読中だ。」 それからもう出獄近くなって山川....
宇宙の迷子」より 著者:海野十三
らしい。「人間は万物の霊長だ」などと、いばっていたのがはずかしい。 迷子星自伝 カロチ教授が手を貸してくれて、ポコちゃんをささえながら、歩き方をおしえて....
めでたき風景」より 著者:小出楢重
が二つころがっていた。 彫刻師が誰であったか、何もかもが不明である。私の先祖の自伝の中にもこの亀については記していない処を見ると、あまり問題にもしていなかった....
獄中消息」より 著者:大杉栄
康は如何に。『パンの略取』の進行は如何に。僕は出獄したらすぐに多年宿望のクロの『自伝』をやりたいと思っている。その熟読中だ。 枯川のイタリア語のハガキの意味は....
わが思想の息吹」より 著者:坂口安吾
あの宿命を歩いている女は、あの作品の上にだけしか実在しない。 このことは、私の自伝的な作品に就ても云えることで、たとえば「二十七」は河上徹太郎とか、中原中也と....
てのひら自伝」より 著者:坂口安吾
てのひら自伝 ――わが略歴―― 坂口安吾 私は私の意志によって生れてきたわけではないの....
阿Q正伝」より 著者:井上紅梅
しくないと話が脱線する」と。これは本来極めて注意すべきことで、伝記の名前は列伝、自伝、内伝、外伝、別伝、家伝、小伝などとずいぶん蒼蝿いほどたくさんあるが、惜しい....
中毒」より 著者:織田作之助
作家として純粋だという考え方は、まるで文学のノスタルジアのように思われているが、自伝というものは、非凡な人間が語ってこそ興味があるので、われわれ凡人がポソポソと....
不吉の音と学士会院の鐘」より 著者:岩村透
もあるし、且つまた水彩画会の会員でもあって、頗る有力な名誉ある人だ。近頃この人の自伝が二冊本になって出た。この本の中に今の所謂頗る怪めいた話が出ている。それがし....
二葉亭四迷の一生」より 著者:内田魯庵
天才|肌の「シャイ」、俗にいう羞恥み屋の面影が児供の時から仄見えておる。かつこの自伝の断片は明治二十二年ごろの手記であるが、自ら「当時の余の心状は卑劣なりしなり....
「にんじん」とルナアルについて」より 著者:岸田国士
」の内容がだいたい事実に基づいたものであることはわかるが、この作品を必ずしも彼の自伝の一部として見るのはあたらないと思う。 これは、あくまで小説として読むべき....