自作[語句情報] »
自作
「自作〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
自作の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「戯作三昧」より 著者:芥川竜之介
馬琴は改名主《あらためなぬし》の図書検閲が、陋《ろう》を極めている例として、
自作の小説の一節が役人が賄賂《わいろ》をとる箇条のあったために、改作を命ぜられた....
「不思議な島」より 著者:芥川竜之介
えよ』と云うのですからね。」
僕「なるほどシャツ一枚の豪傑《ごうけつ》が一人、
自作の野菜を積み上げた前にそんな演説をしていましたよ。」
老人「ああ、それがそ....
「河童」より 著者:芥川竜之介
ょっと我々へ一礼した後、静かにピアノの前へ歩み寄りました。それからやはり無造作に
自作のリイドを弾《ひ》きはじめました。クラバックはトックの言葉によれば、この国の....
「空襲葬送曲」より 著者:海野十三
非常に感謝された。 歌舞伎劇場では、演劇をやめ、あの大きな舞台の上に、道具方が
自作した貧弱な受信機を、支配人が平身低頭して借用したのを持ち出した。血の気の多い....
「海野十三敗戦日記」より 著者:海野十三
暢彦十二、昌彦十 ◯子供は一円五十銭にて買い来りし紙鳶をあげてよろこびしが、遂に
自作を始めたり。 ◯坪内和夫君年始に第一の客として入来。 ◯楽ちゃんも年始に。 ....
「綺堂むかし語り」より 著者:岡本綺堂
とが即ちそれである。風流の仙台|太守は更に二十余章の舟唄を作らせた。そのうちには
自作もあると云う。爾来、代々の藩侯も同じ雛型に因って同じ船を作らせ、同じ海に浮か....
「人造人間事件」より 著者:海野十三
造人間に殺害させたのです。人造人間操縦の暗号言葉を巧みに織りこんだラジオドラマを
自作し、ラジオでもって人造人間に号令をかける。なんという素晴らしい思いつきでしょ....
「幸福のうわおいぐつ」より 著者:アンデルセンハンス・クリスチャン
はいって、ちいさなばら色の紙を指のまたにはさんで持ちました。それには詩が、中尉君
自作の詩が書いてありました。それはどんな人だって、一生にいちどは心のなかを歌にう....
「八犬伝談余」より 著者:内田魯庵
師匠となった馬琴である。その頃はもう黄表紙時代と変って同じ戯作の筆を執っていても
自作に漢文の序文を書き漢詩の像讃をした見識であったから、昔を忘れたのは余り褒めら....
「荒蕪地」より 著者:犬田卯
分の金など、地主たちを除いては一文もなかったのである。ところで儀作自身は三反歩の
自作地を山の傾斜面に持っていたし、それに隣ってほぼ同じほどの面積の小作田も持って....
「瘤」より 著者:犬田卯
たほどだった。 所有地管理の傍ら、一人の作男と下働きの女中を置いて、一町八反の
自作――それが親父のやって来た家業であったが、覚束ない老母の計算を基盤に収支を出....
「沼畔小話集」より 著者:犬田卯
れば、「今日は」「いや、しばらく!」であった。 コソ泥のR S部落の
自作農Rがまた「上げ」られた。今度こそ慣例の「もらい下げ」も利くまいし、親戚・縁....
「淡島椿岳」より 著者:内田魯庵
屋の身代の礎を作ったのは全く二代目喜兵衛の力であった。 前記の報条は多分喜兵衛
自作の案文であろう。余り名文ではないが、喜兵衛は商人としては文雅の嗜みがあったの....
「南半球五万哩」より 著者:井上円了
す。満園の春色、欄干に映じ来たる。細雨粛々として至り、気候やや寒冷を帯ぶ。 彼都
自作。 (彼都はおのずから別天地である。日本公使館をめぐる林や叢は世俗のかまびす....
「明治演劇年表」より 著者:岡本綺堂
。明治以後、演劇の向上に尽力したるは周知の事実にて、古河新水の名を以て上演したる
自作の脚本「文珠九助」「島の為朝」「三府五港写幻灯」などあり。 ○十月、明治座に....