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自供
「自供〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
自供の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「黒死館殺人事件」より 著者:小栗虫太郎
館の中に潜んでいるのですよ。ああいったい、それは誰なんでしょうかね」と再三真斎の
自供を促しても、相手は依然として無言である。法水の声に挑むような熱情がこもってき....
「李陵」より 著者:中島敦
にま》で斬《ざん》に遭った女どもの一人が彼の妻だったとも言う。管敢は匈奴の捕虜の
自供した言葉を知っていた。それゆえ、胡陣《こじん》に亡《に》げて単于《ぜんう》の....
「地獄の使者」より 著者:海野十三
こでお手伝いをしているかたわら、夜は河田町のミヤコ缶詰工場の検査場で働いていると
自供したじゃありませんか」 「おお、そうだった」 検事は呻った。あの調べのとき....
「それに偽りがないならば」より 著者:宮本百合子
八月一日。最初は犯行そのものを否認しつづけ、同月二十日に至り平山検事に単独犯行を
自供した。それが九月十三日になって、神崎検事に対してこんどは自分一人ではないと共....
「安吾人生案内」より 著者:坂口安吾
沼田という一人の少年(一八)が「茨城県の堂守殺しの犯人は私です」と自首して出た。
自供をきいていると犯行当時の模様についてあまりにも詳しく信憑性があるので同署では....
「都会の中の孤島」より 著者:坂口安吾
の言訳の何百倍もすべてにピッタリするのであった。のみならず、彼が捨てたスパナーは
自供の場所から現れた。それは当り前の話だけれどもこれもまた、彼が殺さなかった証拠....
「金狼」より 著者:久生十蘭
屋で捕ったというので、全市の夕刊の三面はこの事件の報道で痙攣を起していた。犯人の
自供によって、事件の全貌が明らかになろうとしている。警視庁高等課の予想通り、思想....