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自惚れ
「自惚れ〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
自惚れの前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「第五氷河期」より 著者:海野十三
の大きさは、人間に手向う蟻の力よりもはるかに小さい。いったい、このごろの人間は、
自惚れすぎているよ。この大宇宙の中で、人間はいっとう知力の発達した生物だとひとり....
「地球発狂事件」より 著者:海野十三
とが出来ないほど夥しいものがある。その中に、わが地球人類が最高等だとは、いかなる
自惚れ強き者とても考えないであろう。地球上においてはなるほど、人類が最も知能にす....
「千年後の世界」より 著者:海野十三
の人類だけがこの広大なる宇宙でいちばんかしこい生物だと思っていたのが、たいへんな
自惚れなんですからね」 フルハタは、さっきチタ教授が、「戦争はありますわ」とい....
「聖書」より 著者:生田春月
中から何等かの価値を見出してくれているかも知れないなどと、例の詩人らしいいい気な
自惚れに没頭していると、 「さあ、今日は酒でも飲みながらゆっくり話そう」と云って....
「新日本の進路」より 著者:石原莞爾
。最終戰爭が東亞と歐米との兩國家群の間に行われるであろうと豫想した見解は、甚しい
自惚れであり、事實上明かに誤りであつたことを認める。また人類の一員として、既に世....
「恐怖の口笛」より 著者:海野十三
人物だったということを、ジュリアさんの亡くなった時まで知らなかったろう」 「アラ
自惚れていらっしゃるのネ。一郎さんが青竜王だってことは、ゴルフ場の浴室から素ッ裸....
「地球要塞」より 著者:海野十三
無遠慮にからからと笑い、 「あははは、可哀いそうな者よ。なんとでも、好きなように
自惚れているがいい。そのうちに君たちの大東亜共栄圏は、白人たちの土足の下に踏みに....
「不沈軍艦の見本」より 著者:海野十三
げようというのではない」 「すると全面的に、わがアメリカを援助せられて……」 「
自惚れてはいかん。とにかくこの代償として、わしはルーズベルト大統領がいつも鼻の上....
「宇宙尖兵」より 著者:海野十三
六億年と推定される。その広大な大宇宙の中において、わが地球人類が最高の智能者だと
自惚れる者があったら、その者はどうかしている。わが地球人類はわずかに今から四五十....
「ある男の堕落」より 著者:伊藤野枝
時にまた、尾行の巡査達はこの男のためにしくじりやり方をはじめました。元来が非常に
自惚れの強いこのお人好のYは、すぐ他の尾行のおだてに乗りはじめました。彼は馬鹿に....
「陽炎座」より 著者:泉鏡花
上にの。 我勝手や。娘がこがれ死をしたと聞けば、おのれが顔をかがみで見るまで、
自惚れての。何と、早や懐中に抱いた気で、お稲はその身の前妻じゃ。―― との、ま....
「ピストルの使い方」より 著者:泉鏡花
と息忙しい。 「ええ、そうね。この振袖を、その方のおかたみかも知れないなぞと、
自惚れているうちは可いけれど、そこへ寄って、そのお姿と並んでは、消えてしまうもお....
「青い風呂敷包」より 著者:大倉燁子
、あんたが嫌われたんだよ。会うのが厭だから隠れてんのさ。それが分らないのか知ら、
自惚れッて恐しいもんだなあ」 吉川は突然起ち上って、灰皿を叩きつけた。 「オヤ....
「情鬼」より 著者:大倉燁子
うのです、新夫人を迎えてから、彼と私とは始終口争いをして居りました。 それでも
自惚れの強い私は去年外国で夫人が亡くなられた時、今度こそ必ず私と結婚するだろうと....
「魯迅さん」より 著者:内山完造
んの日本の文学、思想、哲学等が蟠居していたことと思いますネー。これは或るいは私の
自惚れかも知れませんが、何日も魯迅さんのことを話しているとそんなことが頭に浮んで....