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自然淘汰
「自然淘汰〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
自然淘汰の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
汎在説との融和の可能性/無限の概念に関する哲学上並びに科学上の原理の比較/観念の
自然淘汰 訳者付記 人名索引 先年私がスウェーデンの読者界のために著した一書『....
「黒死館殺人事件」より 著者:小栗虫太郎
移ってしまうんだ。つまり、喜劇から悲劇へなんだよ。で、それからは、気違いみたいに
自然淘汰の跡を追いはじめて、冷血的な怖ろしい狩猟の心理しかなくなってしまうのだ。....
「柿の種」より 著者:寺田寅彦
彩をしていながら無事に敵の襲撃を免れて生き遺ることのできるような優秀な個体のみが
自然淘汰の篩にかけられて選り残され、そうしてその特徴をだんだんに発達させて来たも....
「天災と国防」より 著者:寺田寅彦
式の相違にもよるであろうが、また一つにはいわゆる地の利によるであろう。旧村落は「
自然淘汰」という時の試練に堪えた場所に「適者」として「生存」しているのに反して、....
「俳句の型式とその進化」より 著者:寺田寅彦
想像される。それがだんだんに三十一文字の短歌形式に固定して来たのは、やはり一種の
自然淘汰の結果であって、それが当時の環境に最もよく適応するものであったためであろ....
「俳句の精神」より 著者:寺田寅彦
胚芽のようなものが至るところに散点していることが認められる。それがいつとはなしに
自然淘汰のふるいにでもかけられたかのようにいろいろな異分子が取り除かれて五と七と....
「颱風雑俎」より 著者:寺田寅彦
、停車場の出来たために発達した新集落には相当な被害が見られた。古い村落は永い間の
自然淘汰によって、颱風の害の最小なような地の利のある地域に定着しているのに、新集....
「家庭の人へ」より 著者:寺田寅彦
くなってしまってそれっきり永久に消えてなくなってしまったのである。これは適者生存
自然淘汰の原理によって、元来寒暖計などあるまじき原始人の風呂場にあった寒暖計が、....
「物理学の応用について」より 著者:寺田寅彦
問題であるが、これを要するに光学上の問題に帰着する。上層と下層における魚類の色を
自然淘汰によって説明した動物学者があるが、その基礎とするところは海中における光の....
「アインシュタインの教育観」より 著者:寺田寅彦
、原理としては多数の承認するところで問題は程度如何にある。これは元来ダーウィンの
自然淘汰説に縁をひいていて、自然の選択を人工的に助長するにある。尤もこの考えはオ....
「決闘」より 著者:神西清
ドル・ダヴィードィチ、この事だけは忘れずにい給え。――原始時代の人類は生存競争や
自然淘汰のおかげで、ラエーフスキイの徒の跳梁を免れていた。今やわれわれの文化は著....
「本州における蝦夷の末路」より 著者:喜田貞吉
種であると私は解釈しております。多くの民族が融合して、その短処を遺伝したものは、
自然淘汰の原則から漸次絶滅し、お互いの長所を採ったものが次第に繁延して、今日の日....
「特殊部落の成立沿革を略叙してその解放に及ぶ」より 著者:喜田貞吉
国中山も野も、本当に錐を立てるの余地もない様になるのでありますが、仕合せな事には
自然淘汰の理法によって、生存に適するものが生存し、適しないものが段々滅んで行く。....
「特殊部落の言語」より 著者:喜田貞吉
。 また江戸の様に諸国人の多く入り込む所には、自然と一種の合の子言葉が出来る。
自然淘汰優勝劣敗の原則がここにも行われて、適者優者が生存して、ここに江戸言葉とい....
「賤民概説」より 著者:喜田貞吉
たことが知られる。しかしともかくもその身分は平民に同じくなったので、これより後は
自然淘汰の理法によって、同じく雑戸であったものの中でも、その執るところの職業によ....