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自由勝手
「自由勝手〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
自由勝手の前後の文節・文章を表示しています。該当する12件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「創作家の態度」より 著者:夏目漱石
詩人のみに限られる叙述になりますから、例外になります。しかし常人はこの両極の間を
自由勝手にうろうろしているものであります。そうして創作家もまた常人と同じようにそ....
「遺書」より 著者:尾崎秀実
この上ありません。 次に、これは申すまでも無いかと存じますが、英子の行動は今後
自由勝手たるべきこと。私は何等特別の注文はありません。楊子の将来についてもこれま....
「能とは何か」より 著者:夢野久作
さぬもので、その原則の無味単調さ、到底西洋音楽の比ではない。表情や、模倣の変化が
自由勝手に、無量無辺に許されているものとは比べものにならないくらい、一律簡単に定....
「便乗の図絵」より 著者:宮本百合子
。それが、この頃では、目先の魚心と水心に結ばれて、より強大な独占資本がのぞむだけ
自由勝手に日本の生産企業の中にくいこませ、本国におけると同じよりも多い利潤の吸い....
「日本イデオロギー論」より 著者:戸坂潤
味に於て消極的な人格しか持たないことが、この無組織ということなのだ。この無組織は
自由勝手な個人を原理とする個人主義や個人主義的絶対自由主義を意味する無政府主義な....
「バラック居住者への言葉」より 著者:豊島与志雄
平常の生活に於ては、良人は家庭外の仕事のために、妻は家政の煩わしさのために、子は
自由勝手な嬉戯のために、別々の方へ心を向けがちだったであろうが、バラックの狭苦し....
「土地に還る」より 著者:豊島与志雄
る時は彼女もよく遊びに来、彼がいない時でも、トマト、胡瓜、茄子、菜っ葉の類など、
自由勝手に採ってゆくようになりました。 ただそれだけのことで変りない日々が過ぎ....
「光は影を」より 著者:岸田国士
しさ。時々、泥鼠が頬つぺたへぶつかるぐらいなもんだ」 「毎晩か?」 「そいつは、
自由勝手だ。いやになつたら、いつでもやめてさ、からだに浸み込んだ臭いがぬける頃、....
「純粋経済学要論」より 著者:手塚寿郎
少なもの、すなわち我々にとって利用があるものであると同時に量に限りがあって我々が
自由勝手に獲得出来ないすべての物を社会的富(richesse sociale)と....
「水晶の栓」より 著者:新青年編輯局
じゃあ、思う存分仕事が出来るな』 『そうです。マリー・テレーズの別荘はこちとらの
自由勝手でさあ』 ルパンは運転台に居る運転手に向って、 『ここに居ちゃ拙い、正....
「京の夏景色」より 著者:上村松園
。 その頃にはまた、おしろんぼなどという遊びもありまして、これも町内で子供達が
自由勝手にはねまわって遊んでました。その遊びにつくうたは、 ※ざとのぼーえ と....
「ロザリオの鎖」より 著者:永井隆
があれば家をつぶし、人がおれば人をつぶし、作物を荒らし、アスファルトに穴をあけて
自由勝手に駆けまわる。タンクのほうは愉快かもしれないが、人々は迷惑します。無限軌....