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自粛
「自粛〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
自粛の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「フォスフォレッスセンス」より 著者:太宰治
してもらうように頼んだが、あいにくその日は六月の一日で、その日から料理屋が全部、
自粛休業とかをする事になっているのだそうで、どうもお座敷を貸すのはまずい、という....
「“健全性”の難しさ」より 著者:宮本百合子
穂を据えた番組であった。 この芝居をみていて深く感じたことは演劇のとりしまりや
自粛がどんなに芸術の生命を活かすものでなければならないか、ということであった。 ....
「世界の一環としての日本」より 著者:戸坂潤
なったかといえば、一方において粛軍の工程と、他方において政党やブルジョアに対する
自粛の要求とのシーソーによって、結局社会の政治的・文化的・思想的・条件は可なり中....
「獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
ためでしょう、頼母木市長がどこかの田で稲を植えて見たそうです。女のパーマネントは
自粛型というのならよろしいのだそうです。ユリのような自然波はこういうときは便利で....
「遺恨」より 著者:坂口安吾
テーブルで、支那ソバを食べたり、キャア/\笑いさゞめいたり昔とそっくりで、一向に
自粛しているところはない。 戦争前の記憶の風景と同じものに接して、先生は落着い....
「敬語論」より 著者:坂口安吾
がある。キザの見本だというので漫文漫画に諷刺され世間の笑いものになっているから、
自粛するかと思うとそうじゃない、伯爵夫人でも重役夫人でもない熊さん八さんのオカミ....
「金銭無情」より 著者:坂口安吾
くなつてしまつた。 夜の王様 全国的には七・五料飲休業、東京だけが六・一
自粛、一足先に飲ン平は上ッタリになつてしまつた。ところが、こゝに、唯一人、ほくそ....
「退歩主義者」より 著者:坂口安吾
、支那ソバを五杯食ってトウモロコシを十本がとこ噛ってくるとか、それで当人は大いに
自粛しているつもりなのである。 「ほんとはトンカツが食いたかったんだけど、あいつ....
「安吾巷談」より 著者:坂口安吾
いの危険地帯であった。 私が中学生のころは浅草がひどかったが、震災後、親分連が
自粛して、浅草の浄化運動というようなものを自発的に、又、警察と協力的にやりだした....
「街はふるさと」より 著者:坂口安吾
、ここから上へはあがらない、即ち、歓迎せられざる身の程をわきまえています、という
自粛自虚の表現なんですな」 青木は、もっと、ふざけたくなった。 「カバンの中か....
「安吾人生案内」より 著者:坂口安吾
なところでは、待合芸者結束してボリ屋の一軒を吊し上げるという壮挙を敢行して土地の
自粛をはかることはありうる。なぜなら、待合も芸者もその土地についており、お客もそ....
「俳優への手紙」より 著者:三好十郎
それでは済まないのではないかと考える。此の際こそわれわれは、腹のドン底から自戒し
自粛して、国家と自己の関係、文化芸術と自己の関係を洗い突きつめ、鍛えて浄めて、国....
「三国志」より 著者:吉川英治
どという人物が立って、依然政事を私し、私慾を肥やし、悪政ばかり濫発して、すこしも
自粛するところがなかったため、民衆は怨嗟を放って、「一人の董卓が死んだと思ったら....
「柳生月影抄」より 著者:吉川英治
隠密を放った。 これでは、大名たちも、神経質にならずにいられない。諸藩の動揺や
自粛は、すぐ庶民に反映した。その上、福島、加藤などの大藩の没落、大納言の自滅――....
「戦争史大観」より 著者:石原莞爾
その横暴となって間もなく国民の信を失った。今日軍は政治の推進力と称せられている。
自粛しなければ国民の怨府となるであろう。日本歴史を見れば日本民族は必ずしも常に道....