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「自記〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

自記の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
盲人独笑」より 著者:太宰治
を寄せて居られるが、それには、「一日葛原※君、余が学校を訪われ君が祖父故葛原勾当自記の四十余年間に亘れる仮名文字活字日誌を示され、且《かつ》、其生存中に於ける事....
十八時の音楽浴」より 著者:海野十三
、そのまま総理部の監視所へ伝送されるのだ。靴男工ポールのうなっているのは明らかに自記装置《オートグラフ》に出ている。うなるのを忘れていりゃ警報器《アラーム》が鳴....
地球発狂事件」より 著者:海野十三
ナス一分三十秒。……マイナス一分二十秒。……マイナス一分一秒……」 時計係は、自記航海図と時計とを見較べながら、刻々と迫り来る重大時刻について警告を続けた。 ....
千年後の世界」より 著者:海野十三
、ラジウムがたえざる放射によって崩壊する状態を測定し、それによってこの永い年数が自記せられるようになっていた。フルハタは起きあがった最初に、その時計の前にとんで....
赤耀館事件の真相」より 著者:海野十三
び込んだものですから、またたく間に室の中は泥足で蹂躙せられてしまいました。兄は、自記式の気温計や、気圧計や、湿度計がかけてある壁の際に、うつぶせになって仆れてい....
海底大陸」より 著者:海野十三
だ。 「――で、本船の位置は?」 「全くわからない。とまっていることはわかるが、自記航路計がくるってしまって、どの地点にいるのだかわからないのだ。やがて夜にでも....
支倉事件」より 著者:甲賀三郎
って声のする方を見ると、被告席にいた支倉が満面朱を注ぎ、無念の形相凄じく、両手に自記の書類を打ち振りながら証人席目がけて突進するのだった。 支倉の大音声は有名....
地球要塞」より 著者:海野十三
ったか」 私はそういう質問を発して、姫の返事やいかにと、胸をとどろかせた。 「自記計器のグラフを見ますと、三分間ばかり、はげしい擾乱《じょうらん》状態にあった....
地軸作戦」より 著者:海野十三
寒暖計を持っているか」 「私は持って居りませんが、この壁にかかっています。これは自記寒暖計ですよ。ほう、只今|摂氏の二十七度です。暑いのも道理ですなあ」 「ほう....
共軛回転弾」より 著者:海野十三
くと、この人体周波分析器が働いて、その人物のあらゆる特徴と思想を分解し、こっちの自記記録紙の上にプリントするのだ。ほら、これが例のチーア卿の分だ。あとの二つが君....
火星兵団」より 著者:海野十三
たかのように、室内の機械を調べるのに夢中であった。 壁の上に、ガラスにはいった自記機械があった。自記機械というのは、人が見ていなくても観測した結果が、長い巻紙....
東京要塞」より 著者:海野十三
ではありませんか」 「なるほど、そうやればいいわけだね」 大官は莞爾と笑った。自記地震計 その翌朝のことだった。 帆村探偵はまた左官の道具と弁当箱とをさげ....
キド効果」より 著者:海野十三
九三〇年九月号第三〇|頁に出して置いたところで明らかじゃ。要するにそこの隅にある自記装置でこれだけのものが画けるんじゃ。凡そ人間というやつは、興奮の振動体のよう....
チェーホフ試論」より 著者:神西清
きするリアリズムであり、絶対に「公平無私な証人」でありつづけ、いわば人間が一台の自記晴雨計に化することを意味する。世の中にこれほど非人間的な条件があるものではな....
仏教人生読本」より 著者:岡本かの子
。禅師は信州飯山で正受老人の指導によってさとられた以外、大悟小悟その数を知らずと自記されております。 さとりは全然不必要だと主張するのは、鎌倉時代に起った新興....