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臭素
「臭素〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
臭素の前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「白蟻」より 著者:小栗虫太郎
臭いも入り混って、一種堪えがたい毒気となって襲ってくるのだった。それは、ちょっと
臭素に似た匂いであって、それには人間でさえも、咽喉《いんこう》を害し睡眠を妨げら....
「機械」より 著者:横光利一
この穴へ落ち込むと金属を腐蝕させる塩化鉄で衣類や皮膚がだんだん役に立たなくなり、
臭素の刺戟で咽喉を破壊し夜の睡眠がとれなくなるばかりではなく頭脳の組織が変化して....
「山羊髯編輯長」より 著者:夢野久作
ら探し出して、それを見い見い記事を書いているうちに一時間ばかりして写真師が濡れた
臭素紙を二枚持って来た。 見ると驚いた。 まだ生死不明の境に昏睡している筈の....
「世界怪談名作集」より 著者:岡本綺堂
怖気がついているのである。そこで、私は今朝あいつを落ち着かせるために、クロラルと
臭素カリを少々|服ませてやった。わたしが彼にむかって、おとといの晩、君は特別の望....