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臭覚
「臭覚〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
臭覚の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「恐竜艇の冒険」より 著者:海野十三
くんだったら、ぼくが近づけば、恐龍に見つかって食べられてしまうからね」 「恐龍の
臭覚《しゅうかく》は鈍感《どんかん》だと思う。なぜといって、ぼくらの作り物の恐龍....
「思想と風俗」より 著者:戸坂潤
を有っているとも云うことが出来る。処で映画は丁度この視覚に強調をおいているのだ。
臭覚や味覚のことは論外としよう。触覚について云うなら、映画にどんなに完全な実在再....
「世界の一環としての日本」より 著者:戸坂潤
振ることや芸をして見せることは人間並みに覚え込んでも、やはり動物としての本能と、
臭覚とを、ゴマ化すことは出来ない。国民は本能的に不安を直覚している。この不安の実....
「わが血を追ふ人々」より 著者:坂口安吾
婦の本能であることをどうして次兵衛が見逃さう。彼は美なる肉体の猟犬であり、悪魔の
臭覚をもつてゐた。彼の魂は昏酔し、恍惚として肉体の上を遊楽した。孤絶せる魂に恋は....
「学生と教養」より 著者:倉田百三
問題をとりあげその解決、少なくとも解決の示唆を与えているからである。この本は生の
臭覚の欠けたいわゆる腐儒的道学者の感がなく、それかといって芸術的交感と社会的趨勢....