至心[語句情報] » 至心

「至心〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

至心の前後の文節・文章を表示しています。該当する13件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
十二支考」より 著者:南方熊楠
舎利を収めて塔を建て、一切衆生の病《やまい》諸薬針灸癒す能わざる者来りてわが塔を至心供養せば、即日必ず除癒《なおる》を得んと誓い、この言虚しからずば諸天|香華《....
運命」より 著者:幸田露伴
にして天下の為に死し、太祖在天の霊に見ゆるを得ば、巍も亦以て愧無かるべし。巍至誠至心、直語して諱まず、尊厳を冒涜す、死を賜うも悔無し、願わくは大王今に於て再思し....
十二支考」より 著者:南方熊楠
きま》った物を、汝一身何ぞ能く汲み尽くし得べきと。太子|対《こた》えて、〈もし人至心にして所作事あるを欲せば、弁ぜざるなし、我この宝を得まさに用いて一切群生を饒....
イデオロギー概論」より 著者:戸坂潤
ねばならない。」(I. Sapir 前掲論文)。 吾々はブルジョア社会学――乃至心理学――で云う所謂「社会心理学」の問題へ移る。 ブルジョア科学に於ては、社....
日本イデオロギー論」より 著者:戸坂潤
この社会科学的(歴史的―社会的―論理的)批判の工作に際しては、多分の人間知乃至心理学が必要であることは見落してはならぬ点である。元来批判には客観の現実に由来....
現代唯物論講話」より 著者:戸坂潤
て精神分析(”Psychoanalyse“)的なものとなる。之はそして精神病学乃至心理学へと連絡するだろう。――併し元来イデオロギーとは、多くの心理学で考えるよ....
辞典」より 著者:戸坂潤
では物質は物質以外の存在、意識(観念・精神)にどう関係するか。精神物理学的乃至心理学的な概念としての個人の意識は、物理学的物質の極めて高次の質的飛躍として之....
現代日本の思想対立」より 著者:戸坂潤
はコペンハーゲンで第二回総会が開かれた(ここでは、因果律を回って物理学と生物学乃至心理学との関係が討論された)事情は世界的である。この動向の動因の主人は、主に唯....
二十六夜」より 著者:宮沢賢治
》救護《くご》章 梟鵄救護章 諸《もろもろ》の仁者《じんしゃ》掌《て》を合せて至心に聴《き》き給え。我今|疾翔大力《しっしょうたいりき》が威神力《いじんりき》....
親鸞」より 著者:三木清
詳しく言えば、道心をおこし、これを成就させるためにもろもろの善行を修め、かくして至心をもって発願し、その修めるところの善行をもってわが浄土に往生しようとする衆生....
チベット旅行記」より 著者:河口慧海
仏教徒の円満なる和合を成就し、世界に真実仏教の光輝を顕揚するに至らんことを謹んで至心に祈願し奉る」と唱えて、それから釈迦牟尼如来の御名を十唱十礼して本堂を降りま....
法然行伝」より 著者:中里介山
密《けんみつ》の学問に稽古を努めたけれどもこれはまあ名利の為といってもよろしい。至心に浄土を志したということもないから道綽や善導の釈義も窺っているとはいえないの....
賤民概説」より 著者:喜田貞吉
が、他によるべのない悪人は、弥陀の他力本願に依頼してのみ往生が出来る。十方の衆生至心に信楽して、我が極楽浄土に生れんと欲せば、ないし十念せよ、五逆罪と正法を誹謗....