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至急
「至急〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
至急の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「或る女」より 著者:有島武郎
。船長の所にバーから持って来《こ》さしたのが、二三本残ってるよ。十の字三つぞ(大
至急という軍隊用語)。……何がおかしいかい」
事務長は葉子のほうを向いたままこ....
「或る女」より 著者:有島武郎
はもうやめましょう。
昨夜書いた手紙に続けて書きます。けさハミルトン氏の所から
至急に来いという電話がかかりました。シカゴの冬は予期以上に寒いのです。仙台どころ....
「ある宇宙塵の秘密」より 著者:海野十三
もあった。なにしろ計算によると、火星到着まで、七、八カ月も間があるので、これから
至急につくれば大丈夫間にあうものと思われた。 はたして四カ月めには、各国各地い....
「海底大陸」より 著者:海野十三
気主任のふたりを連れて、きみの室に行こうじゃないか」 「うん、それはありがたい。
至急、たのむ」 「じゃあ、船長とぼくとは、これから司令塔を出ていく。そして三十分....
「怪星ガン」より 著者:海野十三
謀があるにちがいありません。他の艇にも、こんなものがはいっているかもしれません。
至急、僚艇へ警告してください」 「うん、わかった。すぐ司令艇へ報告する」 艇長....
「暗号の役割」より 著者:海野十三
た情報に違いない。 「そうか。こういう暗号文を手に入れたからには、わしは原の町へ
至急出張せんけりゃならん定石だ」 彼は急遽自動車を操縦して外出した。 表に張....
「宇宙尖兵」より 著者:海野十三
摂りつつあったとき、遽ただしくイレネが入ってきた。 「みなさん、お食事中ですが、
至急おしらせして置かなければならないことがありますので、お邪魔に伺いました」 ....
「宇宙戦隊」より 著者:海野十三
が今いったとおり、あの見えない怪物を、なんとかしてわれわれの目で見られるように、
至急工夫しなければならんと思う」 「ああ、そういう機械は、ぜひ必要だね。それがで....
「浮かぶ飛行島」より 著者:海野十三
にかつげるくらいの小さな機械を使っているのにちがいない。そういうものに気をつけて
至急大捜査だ」 スミス中尉が塔を出てゆくと、それと入れちがいに、どやどやと乱れ....
「木の子説法」より 著者:泉鏡花
、端書が来ましてね。――落目もこうなると、めったに手紙なんぞ覗いた事のないのに、
至急、と朱がきのしてあったのを覚えています。ご新姐あてに、千葉から荷が着いている....
「霊訓」より 著者:浅野和三郎
上生活が終りを告げる時で、そこで初めて地上の教会、地上の神学の偽瞞に気がつき、大
至急訂正を試みることになるのである。進歩性の霊魂は、決して呉下の旧阿蒙ではない。....
「暗号数字」より 著者:海野十三
れは午後一時四十分ですから、あと四十分のちです。それをどうするんです」 「僕は大
至急東京へ帰らねばなりません」 「そんな身体で、大丈夫ですか」 「いや、大丈夫。....
「甲州郡内妖怪事件取り調べ報告」より 著者:井上円了
細に報道し、かつその実験を兼ねて哲学館設立の趣旨をその地方の有志者に告げんため、
至急出張せられたき旨申し送られたり。よって、予はともかくもその招きに応じてかの地....
「透明人間」より 著者:ウェルズハーバート・ジョージ
るんだと話していました」 「かならず逮捕してみせます」 署長がこたえた。 「大
至急、警官の非常召集をおこなって、この町から透明人間がにげだせないようにすること....
「戦争史大観」より 著者:石原莞爾
ある。 経済力が極めて貧弱で、重要産業はほとんど英米依存の現状に在った日本は、
至急これを脱却して自給自足経済の基礎を確立することが第一の急務なるを痛感し、外交....