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「舌戦〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

舌戦の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
行人」より 著者:夏目漱石
まいし」 母はとうとう二人を窘《たし》なめた。自分もそれを好い機《しお》にすぐ舌戦を切り上げた。お重も団扇を縁側へ投げ出しておとなしく食卓に着いた。 局面が....
浮雲」より 著者:二葉亭四迷
て言いまくッて、そして断然絶交する……イヤイヤ昇も仲々|口強馬《くちごわうま》、舌戦は文三の得策でない。と云ッてまさか腕力に訴える事も出来ず、 「ハテどうしてく....
映画雑感(Ⅲ)」より 著者:寺田寅彦
出した場面が二つある。一つは雨夜の仮の宿で、毛布一枚の障壁を隔てて男女の主人公が舌戦を交える場面、もう一つは結婚式の祭壇に近づきながら肝心の花嫁の父親が花嫁に眼....
欧米各国 政教日記」より 著者:井上円了
政教子、一日机により新紙を読むに、天下の論鋒ようやく進みて政教の版図に入り、舌戦、筆闘、壇上やや穏やかならざる事情あるを見る。立ちて社会の風潮をうかがえば、....
三国志」より 著者:吉川英治
議論は白熱し、謀士、軍師、諸大将、或いは一族、側近の者など、是非二派にわかれて、舌戦果てしもなかった。 河北随一の英傑といわれ、見識高明のきこえある田豊は、 ....
三国志」より 著者:吉川英治
は現下の中国の人心に徴しても明らかな批判である――というのであった。 彼はなお舌戦の気するどく、大論陣をすすめて、その玄徳のあとをうけて、これに臨むところの孔....