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舎利
「舎利〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
舎利の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「鼻」より 著者:芥川竜之介
せめても幾分の心やりにしようとさえ思った事がある。けれども、目連《もくれん》や、
舎利弗《しゃりほつ》の鼻が長かったとは、どの経文にも書いてない。勿論|竜樹《りゅ....
「報恩記」より 著者:芥川竜之介
らんしすこ」の御寺《みてら》へ、おん母「まりや」の爪を収めた、黄金《おうごん》の
舎利塔《しゃりとう》を献じているのも、やはり甚内と云う信徒だった筈です。
しか....
「高野聖」より 著者:泉鏡花
たい》の熊蔵という、その頃《ころ》二十四五|歳《さい》、稀塩散《きえんさん》に単
舎利別《たんしゃりべつ》を混ぜたのを瓶《びん》に盗んで、内《うち》が吝嗇《けち》....
「最終戦争論」より 著者:石原莞爾
たインドの「耶羅陀耶」という坊さんが「日本が負けると大変だ。自分が感得している仏
舎利があるから、それを日本に納めて貰いたい」と行勝師に頼みました。行勝師は一昨年....
「茶の本」より 著者:岡倉覚三
は落ち着き払って答えた、「わしは仏様を焼いて、お前さんたちのありがたがっているお
舎利を取るのだ。」「木仏の頭からお
舎利が出てたまるものですか。」とつっけんどんな....
「猿飛佐助」より 著者:織田作之助
たためた。 晩飯は同じく四条、元室町出仕の吉岡憲法の道場、翌日の朝飯は百万遍、
舎利無二斎の道場と洛中の道場を一つ余さず食べつくした挙句、やがて京の都を今日(京....
「出家とその弟子」より 著者:倉田百三
、劫濁見濁煩悩濁衆生濁命濁中得阿耨多羅三藐三菩提。為諸衆生説是一切世間難信之法。
舎利弗。当知我於五濁悪世行此難事得阿耨多羅三藐三菩提為一切世間説之難信之法是為甚....
「四日間」より 著者:ガールシンフセヴォロド・ミハイロヴィチ
日一日太陽に晒されたら、これがまア如何なる事ぞ? こう寄添っていては耐らぬ。骨が
舎利に成ろうが、これは何でも離れねばならぬ――が、出来るかしら? 成程手も挙げら....
「極楽」より 著者:菊池寛
に並んで居る。宝樹の枝から枝へと飛び交うて居る、色々様々な諸鳥は、白|鵠、孔雀、
舎利、伽陵頻迦、共命などの鳥であろうと思った。おかんは極楽を一目見ると、嬉しさに....
「第二菎蒻本」より 著者:泉鏡花
の声。 「……我常住於此 以諸神通力 令顛倒衆生 雖近而不見 衆見我滅度 広供養
舎利 咸皆懐恋慕 而生渇仰心……」 白髪に尊き燈火の星、観音、そこにおはします....
「法隆寺再建非再建論の回顧」より 著者:喜田貞吉
に埋め立てられ、しかもその下に礎石があって、礎石内には普通見る如く容器に納めた仏
舎利の存在が発見せられ、為に学界に一大衝動を起した事は、今なお世人の耳目に新たな....
「チベット旅行記」より 著者:河口慧海
話しましたが、折柄居士は「あなたがチベットへ行くならば法王にこの釈迦牟尼如来のお
舎利を上げて貰いたい」と言って
舎利をおさめた銀製の塔とその捧呈書とそれから貝多羅....
「エタ源流考」より 著者:喜田貞吉
ものである。 また別本河原巻物と称するものには、エタの事を河原仁と書いてある、
舎利国大王、縁太郎王子と申候。云々。 別本にはこの縁太郎王子を円多羅ともあって....
「賤民概説」より 著者:喜田貞吉
称が、もとは非人法師を指斥賤称として用いられたとは云え、その実阿難とか迦葉とか、
舎利弗とかいうような、尊敬すべき阿羅漢衆の事であるから、もちろんかの賤しい下司法....
「俗法師考」より 著者:喜田貞吉
堕落して、社会から卑しまれていたので、それに対して声聞というような、迦葉・阿難・
舎利弗など仏弟子の尊者の称を付することはもったいないというくらいの感情から、彼ら....