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舞の手
「舞の手〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
舞の手の前後の文節・文章を表示しています。該当する14件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「水害雑録」より 著者:伊藤左千夫
家浮沈の問題たる前途の考えも、措き難い目前の仕事に逐われてはそのままになる。見
舞の手紙見舞の人、一々応答するのも一仕事である。水の家にも一日に数回見廻ることも....
「闘争」より 著者:小酒井不木
K君。 親切な御見
舞の手紙うれしく拝見した。僕は全く途方に暮れてしまった。御葬式やら何やら彼やらで....
「能とは何か」より 著者:夢野久作
ぬ芸術的の魅力を含んでいる事がわかる。あのノロノロした張り合いのないように見えた
舞の手ぶりが、非常な変化のスピードを持ち、深長な表現作用をあらわすものであると同....
「ますます確りやりましょう」より 著者:宮本百合子
に参加しなければなりません。僅かでも時間があったら犠牲者とその家族を元気づける鼓
舞の手紙を書きましょう! 最後にひとつ改めて読者皆さんの注意に訴えることがあり....
「琵琶伝」より 著者:泉鏡花
、謙三郎の墓に達り、足をあげてハタと蹴り、カッパと唾をはきかけたる、傍若無人の振
舞の手に取るごとく見ゆるにぞ、意気|激昂して煙りも立たんず、お通はいかで堪うべき....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
から、次のように聞かされたことがあります。 今の世は、踊りの振りというものも、
舞の手というものも、みんなきまるだけはきまってしまった。新作とはいうけれど、その....
「菜穂子」より 著者:堀辰雄
自分自身に云って聞かせていた。 七 五月になった。圭介の母からはときどき長い見
舞の手紙が来たが、圭介自身は殆ど手紙と云うものをよこした事がなかった。彼女はそれ....
「錦木」より 著者:宮本百合子
ましく、あの手の指に身をそえたいと光君は思った、今日の宴も終となった。 人達は
舞の手ぶり哥のよみぶりを批評しながらなごりおしげに桜の梢をふりかえりふりかえり女....
「獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
迫っていて、さぞおとりこみでしょう、この間お母さんからスタンドや何かのお礼とお見
舞の手紙頂きました。お母さんのスタンドは日本の手提行燈の形の、白絹を黒塗のわくに....
「獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
が知って置かなければならない知識ですから必ず島田へも送ります。先達て島田からお見
舞の手紙とお金とを戴きました。それでも家で養生していられるので、お母さんもいくら....
「探偵夜話」より 著者:岡本綺堂
ましたが、幸いに翌月の初旬には全快しました。そのあいだに三津子さんからたびたび見
舞の手紙をくれましたので、こちらからもいよいよ全快のことを報らせてやりますと、大....
「火の扉」より 著者:岸田国士
つた。 が、しばらくして、彼女は、正木の席のそばを通つた序に、 「あたし、お見
舞の手紙書くから持つてつてくださる?」 と、声をかけた。 「あゝ、それでもいゝ....
「起ち上る大阪」より 著者:織田作之助
阪で志賀山流の名取は尚子さん唯一人、尚子さんは放送局の文芸部へ勤められる余暇を、
舞の手の記録に捧げておられる。志賀山流の伝統保存のためであることは言うまでもない....
「加波山」より 著者:服部之総
ぬほどの馳走であった。そこで腹ごなしのために私は郷里で寺を継いでいる舎弟に時候見
舞の手紙を書いて、ひょっとしたらべんねんは恋の遺恨で親鸞をねらったのかもしれない....