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舞台監督
「舞台監督〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
舞台監督の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「カルメン」より 著者:芥川竜之介
落《しゃれ》を覚えているからである。
ある蒸し暑い雨《あま》もよいの夜《よ》、
舞台監督のT君は、帝劇《ていげき》の露台《バルコニー》に佇《たたず》みながら、炭....
「恐怖の口笛」より 著者:海野十三
わが歌姫赤星ジュリアはパッタリ舞台に倒れて虫の息となってしまった。間髪を入れず、
舞台監督の機転で、大きな緞帳がスルスルと下りた。それがジュリアの最後の舞台だった....
「ソヴェトの芝居」より 著者:宮本百合子
だと、ビリで七十五ルーブリから八十五ルーブリとるんだ。 ――ふーん。……じゃあ
舞台監督だの、振りつけ、照明、そんな技術家は? ――
舞台監督はなかなかいいよ、....
「山本有三氏の境地」より 著者:宮本百合子
、二月目に意見の衝突をして飛び出し、その暮、秋月、川上、喜多村一座の作者となり、
舞台監督をやる。 一九一六年。幕内の生活に堪えられず、これも三月目に逃げ出す。....
「艸木虫魚」より 著者:薄田泣菫
とである。強い赤の色は、どうかすると観客の注意を乱していけないから。」 これは
舞台監督として聞えたダヴィッド・ベラスコの言葉であるが、この監督が折角そういって....
「踊る地平線」より 著者:谷譲次
い前借しても構わない旺盛さをもって、ばくちに熱中し出すか――それは電灯と、偉大な
舞台監督マルガリイダと and GOD・KNOWS! 「マルガリイダの家」は、ば....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
はかられぬ。お松さん自身は委員長としてのほかに、太夫元《たゆうもと》、狂言作者、
舞台監督等のすべてを背負って立たなければならないが、事と次第によっては、舞台上の....
「マダム貞奴」より 著者:長谷川時雨
かなかった。湧上《わきあが》った笑い声に気がついて見ると、あにはからんやの有様、
舞台監督は狼狽《あわて》て緞帳《どんちょう》をおろしてしまったが―― 赤面と心....
「獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
は面白く思いました。最近こういうエピソードがあったのよ。わたしのところへ女の子で
舞台監督になりたいひとが来ます。日本で、女で、この仕事をしたいというのは、丁度寿....
「光り合ういのち」より 著者:倉田百三
朗読させた。森山という発行部委員が地の文を朗読してその間をつなぐのだ。そして私は
舞台監督(この語はまだ無かった)の役を勤めて得意になっていた。そして学校の掲示場....
「演劇の様式――総論」より 著者:岸田国士
舞台整備とを含む技術的職能で、演出家と称する専門家がこれに当り、その指令の下に、
舞台監督が整備、運営の事務を担当し、その要求に基いて、舞台装置、照明、舞台効果等....
「松井須磨子」より 著者:長谷川時雨
た》ずみ、物思いに沈む抱月氏を見かけたというのもそのころの事であったろう。ノラの
舞台監督で指導者の抱月氏に、須磨子が熱烈な思慕を捧《ささ》げようとしたのもその頃....
「宝塚生い立ちの記」より 著者:小林一三
。併し統一と訓練とは監督者に待たなければなりません。宝塚少女歌劇の可愛い役者達が
舞台監督なり楽長なりを神様のように思って、小学校の生徒が体操の号令一つで動くよう....
「かもじの美術家」より 著者:神西清
伯爵は、この娘が思いもかけず大役を買って出たのを見てすこぶる満悦したが、その上に
舞台監督までが「リューバなら大丈夫やります」と太鼓判をおすのを聞いて、こう答えた....
「二葉亭追録」より 著者:内田魯庵
が一世一代の芝居を打とうとしても出る幕がないだろう。 だが、実をいうと二葉亭は
舞台監督が出来ても舞台で踊る柄ではなかった。縦令舞台へ出る役割を振られてもいよい....