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「舞台装置〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

舞台装置の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
黒死館殺人事件」より 著者:小栗虫太郎
った。灰色の壁と床、それに黒い帷幕――と云えば、その昔ゴードゥン・クレイグ時代の舞台装置を想い出すけれども、そういう外見生動に乏しい基調色が、なおいっそうこの室....
海底都市」より 著者:海野十三
がった。 平《たい》らな劇の舞台の上に、とつぜん大道具が組立てられ、大実験室の舞台装置が出来上ったようなものであった。その派手《はで》な大仕掛《おおじかけ》に....
火星探険」より 著者:海野十三
くる。 「ネッド。一体何をするのか」 「まあ、それは明日までお預りだ。しかし少し舞台装置がいるね」 「えっ、なんだって、ブタイ何とかいったね」 「ああ、そうなん....
四次元漂流」より 著者:海野十三
事、お前に幽霊係を命ずるから、蜂矢君のいうだんどりをよく覚えていて、まちがいなく舞台装置の手配をたのむよ」 課長はついにそういって、老人の刑事に目くばせをした....
踊る地平線」より 著者:谷譲次
ひとつの衝懼にちがいなかったが――。 ところで、「|近処の床屋」と言えば、その舞台装置はたいがいきまってる。あんまり綺麗でない壁にあんまり綺麗でない大鏡が二個....
活動写真」より 著者:淡島寒月
いえないが、しかし日本物に較べたら、さすがに一進歩を示している。日本物もこういう舞台装置の点についても一考をわずらわしたいものである。しかしこういう事は、趣味性....
劇の好きな子供たちへ」より 著者:岸田国士
くてはならない人であり、劇の責任者である。 演出者の仕事は、俳優の演技や衣裳、舞台装置など、すべてのくふう、せいとんを指揮するばかりでなく、その作者のいおうと....
あるニュウ・フェイスへの手紙」より 著者:岸田国士
化」を象徴するものとさえなったのです。 そういうわけで、ヴィユウ・コロンビエの舞台装置は、概ね、コポオの精神を体したジューヴェの工夫になるものが多く、やはり一....
演劇の様式――総論」より 著者:岸田国士
体である。 舞台とは、演技の演ぜられる、ある限られた空間であつて、これに必要な舞台装置を施すことによつて、物語の行われる一定の場所を示すことになり、この装置は....
」より 著者:織田作之助
售れぬ戯曲を二つか三つ書いていたようだったが、今は戯曲のほかに演出にも手を出す。舞台装置もする。映画の仕事もする。評論も書く。翻訳も試みる。その片手間に随分多量....
人形芝居に関するノオト」より 著者:竹内勝太郎
之れはよく統制された組織と熟達した技術とを持って居り、然も優勢な近代劇術(照明と舞台装置)と音楽とを伴っていたので、忽ち巴里劇壇の一部を席捲して、確固とした地歩....
丸の内」より 著者:高浜虚子
っているかも知れん。)は余り面白くもなかったが、それでも美しい建築と、大がかりの舞台装置とは人目をひいた。 爾来毎月案内を受けて、殆ど毎回のように私はこの帝劇....
明治劇談 ランプの下にて」より 著者:岡本綺堂
ち出されたのは、翌十七年の四月の末であった。今日から観れば、その脚本の内容にも、舞台装置にも、衣裳小道具のたぐいにも、なんら新奇の点を見出だし得ないようであるが....
久保田米斎君の思い出」より 著者:岡本綺堂
おきます。 たしかな事はいえませんが、私の知っている限りでは、米斎君がはじめて舞台装置をなすったのは、明治三十七年の四月に歌舞伎座で、森鴎外博士の『日蓮上人辻....
素人製陶本窯を築くべからず」より 著者:北大路魯山人
の聡明と男性は災いを転じ、よき意味に印象づけられたのであろうが、惜しいことに再び舞台装置を変え、芸題を代え、看板を塗りかえ、再興行に移られたことである。これがま....