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舞姫
「舞姫〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
舞姫の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「雪の塔」より 著者:海若藍平
る 高い高い 白い白い 水晶のような 雪の塔を作れ」 こう歌っているうちに
舞姫たちはだんだん玉雄と照子の方へ近付いて来て、二人のまわりをくるくるまわりなが....
「恐怖の口笛」より 著者:海野十三
、客席ではまた嵐のような拍手が起った。美しい光の円錐の中に、ジュリアを始め三人の
舞姫たちが、絢爛目を奪うような扮装して登場したのであったから。カスタネットがカラ....
「千曲川のスケッチ」より 著者:島崎藤村
は、私に取って自分等の青年時代を振り返ってみることであるが、あの鴎外漁史なぞが「
舞姫」の作によって文学の舞台に登場せられたのは二十年代も早い頃のことであり、「新....
「「手首」の問題」より 著者:寺田寅彦
張の過ぎた結果であったと思われる。深くかんがみるべきである。 近ごろスペインの
舞姫テレジーナの舞踊を見た。これも手首の踊りであるように思われた。そうしてそのあ....
「今日の文学の鳥瞰図」より 著者:宮本百合子
た人であった。軍隊の衛生、クラウゼヴィッツの戦争論を訳した筆は即興詩人を訳し、「
舞姫」「埋木」「雁」等を書いた。鴎外が晩年伝記を主として執筆したことは、彼の現実....
「新しい文学の誕生」より 著者:宮本百合子
浪六の小説本。紅葉全集の端本《はほん》。馬琴の「白縫物語」、森鴎外の「埋木」と「
舞姫」「即興詩人」などの合本になった、水泡集《みなわしゅう》と云ったと思うエビ茶....
「今日の生活と文化の問題」より 著者:宮本百合子
えば、コティの白粉を知っているぐらいの日本の人は知らない者はない世界のレビューの
舞姫にした。やがてコティも運命が来て死んだ。ジョセフィン・ベイカアはアメリカへ戻....
「樋口一葉」より 著者:長谷川時雨
びたり。 とて、孤蝶子の美しさは秋の月、眉山君は春の花、艶《えん》なる姿は京の
舞姫のようにて、柳橋《やなぎばし》の歌妓にも譬《たと》えられる孤蝶子とはうらうえ....
「夢は呼び交す」より 著者:蒲原有明
知り過ぎるくらい知っていた。その弱点というのは、自負の心である。消極的にいえば『
舞姫』以来のニルアドミラリである。それを自己の性癖として絶えず抑えつけている。鴎....
「田沢稲船」より 著者:長谷川時雨
」 「小金井喜美子さんは、森|鴎外《おうがい》さんの妹さんです。」 「あ。あの『
舞姫』をお書きになった、鴎外先生の?」 「小金井さんは、ふらんすの翻訳。若松賤子....
「怪異暗闇祭」より 著者:江見水蔭
を告白に及んだ。 娘は社家、葛城藤馬の長女で稲代というのであった。 神楽殿の
舞姫として清浄なる役目を勤めていたのであったが、五年前の暗闇祭の夜に、荒縄で腹巻....
「鴎外の思い出」より 著者:小金井喜美子
ってからなのです。兄は洋行から帰った当座は、池の端の花園町におりました。そこで「
舞姫」や『国民之友』の夏期附録となった『於母影』などが出来たのです。ちょうど動物....
「子規居士と余」より 著者:高浜虚子
季附録を出して、露伴の「一|口剣」、美妙斎の「胡蝶」、春の屋の「細君」、鴎外の「
舞姫」、思軒の「大東号航海日記」を載せたのを見て、初めて自分も小説家になろうと志....
「丸の内」より 著者:高浜虚子
ちらの窓にもまたこちらの窓にもこの蝶を見ている人の顔があった。 蝶は舞台にある
舞姫のように、ただ独りこの庭を独占して上下している。その実通路を見出そうとしてあ....
「山吹」より 著者:泉鏡花
いようです。――(覗き覗き、済して夫人のさしかざしたる番傘の中へ半身)純、これは
舞姫ばかりらしい。ああ、人形は名作だ。――御覧なさい凄いようです。……誰が持って....