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「舞踏〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

舞踏の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
開化の良人」より 著者:芥川竜之介
のう》のような心もちがして、今でも新聞をひろげて見たら、鹿鳴館《ろくめいかん》の舞踏会の記事が出ていそうな気がするのです。実を云うとさっきこの陳列室へはいった時....
」より 著者:芥川竜之介
殿では、今やミスタア・ダグラス・フェアバンクスと森律子嬢《もりりつこじょう》との舞踏が、いよいよ佳境に入ろうとしているらしい。…… が、おれはお君さんの名誉の....
馬の脚」より 著者:芥川竜之介
ばならぬ。…… この解釈の是非《ぜひ》はともかく、半三郎は当日会社にいた時も、舞踏か何かするように絶えず跳ねまわっていたそうである。また社宅へ帰る途中も、たっ....
二、三羽――十二、三羽」より 著者:泉鏡花
いで、舞いつつ、飛びつつ、庭中を翔廻りなどもする、やっぱり羽を馴らすらしい。この舞踏が一斉に三組も四組もはじまる事がある。卯の花を掻乱し、萩の花を散らして狂う。....
生まれいずる悩み」より 著者:有島武郎
かに音を立てるばかりで、他のすべてのやつらは残らず唖だ。快活らしい白い唖の群れの舞踏――それは見る人を涙ぐませる。 私はさびしさのあまり筆をとめて窓の外をなが....
惜みなく愛は奪う」より 著者:有島武郎
してしまいたがるのだ。然しながら私の所に帰って来たお前は、そんな危険な火山頂上の舞踏はしていない。お前の手は、お前の頭は、お前の職業は、いかに分業的な事柄にわた....
」より 著者:池谷信三郎
ともなく暗の中に消えて行く。…… 彼の頭がだんだんいらだってきた。ちょうど仮装舞踏会のように、自分と踊っている女が、その無表情な仮面の下で、何を考えているのか....
赤いくつ」より 著者:アンデルセンハンス・クリスチャン
よりもまずカレンがしなければならないつとめでした。けれどもその日は、その町で大|舞踏会がひらかれることになっていて、カレンはそれによばれていました。カレンは、も....
しっかり者のすずの兵隊」より 著者:アンデルセンハンス・クリスチャン
それからがおもちゃたちのあそび時間で、「訪問ごっこ」だの、「戦争ごっこ」だの、「舞踏会」だのがはじまるのです。すずの兵隊たちは、箱のなかでがらがらいいだして、な....
幸福のうわおいぐつ」より 著者:アンデルセンハンス・クリスチャン
ふたり、すぐそばを通っていきました。 「おや、なんというふうをしているのだ。仮装舞踏会からかえって来た人たちかな。」と、参事官は、ひとりごとをいいました。 ふ....
旅なかま」より 著者:アンデルセンハンス・クリスチャン
ぶえをふく、黒きりぎりすは、ハーモニカをならしました。どうしてなかなかにぎやかな舞踏会でした。 みんなが、たっぷりおどりぬいてしまうと、王女は、もうここらでか....
人魚のひいさま」より 著者:アンデルセンハンス・クリスチャン
すよ。それだけに、あとはきれいさっぱり、安心して休めるというものだ。今夜は宮中|舞踏会をやりましょう。」 さて、この舞踏会が、なるほど、地の上の世界では見られ....
ひこうかばん」より 著者:アンデルセンハンス・クリスチャン
のこらずのお金をもらうことになりました。そうしてたのしくくらしました。毎晩、仮装舞踏会へでかけたり、お札でたこをはってあげたり、小石の代りに、金貨で海の水を打っ....
ある自殺者の手記」より 著者:秋田滋
した。 また、別な抽斗をいきなり開けると、私は恋の思い出にばッたりぶつかった。舞踏靴、破れたハンカチーフ、靴下どめ、髪の毛、干からびた花、――そんなものが急に....
ピストルの使い方」より 著者:泉鏡花
に相違ない、少々血迷ってる形です。―― 楽の晩だ。板礫の、あともう一場、賑かな舞踏がある。――帷幕が下りると、……燕尾服の口上じゃない――薄汚い、黒の皺だらけ....