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舟手
「舟手〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
舟手の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「黒田如水」より 著者:吉川英治
交通し、また石山本願寺とも連絡をとっているが、まだ織田家には一艘の兵船、一隊のお
舟手ある由も聞いていません」 このとき秀吉は実にいやな顔をした。二本の皺が眉の....
「三国志」より 著者:吉川英治
大江を夕空の如く染めた。 黄祖の先鋒の大将、陳就は岸へとび上がって、 「残念、
舟手の先陣は、破られたか。二陣、陸の柵をかためろ」 声をからして、左右の郎党に....
「三国志」より 著者:吉川英治
あった。一目に知れる頭の綸巾、すなわち諸葛孔明だった。 孔明の従えてきた荊州の
舟手の兵は、みな商人に姿を変えていた。玄徳と夫人、また随員五百を各※の舟に収容す....
「三国志」より 著者:吉川英治
て、 「それはもう聞いておる。擬兵の計であろう。令なきうちは、みだりに動くなと、
舟手へも厳戒しておけよ」 次にまた一報があった。 「呉軍の一部が、東へ東へと、....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
と、棒、槍、野太刀、狩弓などを持って立ちふさがった。 出屋敷の倉番、帳方、
舟手、軽子頭、その他、ここで諸役についている者は、おおむね無籍無禄の浪人だった。....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
ございましたが」 「なんと申して」 「判官の殿が、島前の別府へおわたりあるゆえ、
舟手の用意をいたしておけと」 「ほ。相違ないのか」 「ご覧じませ。あれにお船座も....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
―それも幾刻か――には過ぎますまいが。しかし御武運よろしくば」 「そうだ。尊氏の
舟手を、いたる所で、叩きつぶせば、ひるがえッて、直義をも一敗地にまみれさすのは至....