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舟橋
「舟橋〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
舟橋の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「喝采」より 著者:太宰治
出であった。新調のその船の名は、細胞文芸、井伏鱒二、林房雄、久野豊彦、崎山兄弟、
舟橋聖一、藤田郁義、井上幸次郎、その他数氏、未《いま》だほとんど無名にして、それ....
「千曲川のスケッチ」より 著者:島崎藤村
と、何となく大河の勢に変って見える。上流の方には、高い釣橋が多いが、ここへ来ると
舟橋も見られる。 そのうちに乗客が集って来た。私達は雪の積った崖に添うて乗場の....
「蒲団」より 著者:田山花袋
って、おりおり通る船の艫の音がギイと聞える。下流でおーいと渡しを呼ぶものがある。
舟橋を渡る車の音がとどろに響いてそして又一時静かになる。時雄は土手を歩きながら種....
「足迹」より 著者:徳田秋声
野とも一度|鰻屋で二人一緒に飯を食ったきりで、三日目の午後には、もう利根川の危い
舟橋を渡って、独りで熊谷から汽車に乗った。 停車場で買った五加棒などを土産に持....
「鉄面皮」より 著者:太宰治
ところに漕ぎつけて、疲れて、二、三日、自身に休暇を与えて、そうしてことしの正月に
舟橋氏と約束した短篇小説の事などぼんやり考えていたのだけれども、私の生れつきの性....
「蒲生氏郷」より 著者:幸田露伴
老いんとして志未だ遂げざるをば自ら悲み歎じたさまが思い浮められる。それから佐野の
舟橋を過ぎ信濃へ入ったところ、火を有《も》つ浅間の山の煙は濛々《もうもう》漠々と....
「ある回想から」より 著者:宮本百合子
発言しなかった。進歩的な作家たちも、それについて理性からの批判は示しえなかった。
舟橋聖一氏がこの間発表した「毒」という小説は、作品としては問題にするべきいくつか....
「転機」より 著者:伊藤野枝
と踏みならされた道を歩いてゆく。 土手の蔭は、教えられたとおりに河になっていて
舟橋が架けられてあった。橋の手前に壊れかかったというよりは拾い集めた板切れで建て....
「思想としての文学」より 著者:戸坂潤
必要が具体的に自分自身の内から強調されているというのが現状なのである。処が例えば
舟橋聖一氏などは、この具体的な事情に注目しないために、反ファシズム意識に較べても....
「現代日本の思想対立」より 著者:戸坂潤
の一変形として、行動主義論議と、夫に端を発したインテリゲンチャ論とがある(何れも
舟橋、大森、向坂、岡、永田、秋沢、私などが関係した)。行動主義はフランスの進歩的....
「あとがき(『宮本百合子選集』第十巻)」より 著者:宮本百合子
動精神、その行動性という観念がよろこび迎えられて、間もなく雑誌『行動』がうまれ、
舟橋聖一、豊田三郎その他の人々が、能動精神の文学をとなえはじめた。 一方では、....
「あとがき(『宮本百合子選集』第十一巻)」より 著者:宮本百合子
と文化を守る広い人民戦線運動をおこそうとしても、なんのまとまった運動にもならず、
舟橋聖一、豊田三郎などの人々によって「能動精神」とか「行動主義の文学」とかが提唱....
「遠野へ」より 著者:水野葉舟
に、鉛のような色をして北上川が遙々と流れている。 川の堤に出ると、上の方に長い
舟橋が見えた。それに近づくと、「さ、降りねば……」と、奥に坐っていた老人がからだ....
「私の小説」より 著者:坂口安吾
とよばれてゐる女流情痴作家がゐるといふフザケた話だから、私も遂にギョッとして、女
舟橋は誰ですか、ときいたら、その編輯者は訝しげに目をまるくして、そんなのはゐませ....
「文学的饒舌」より 著者:織田作之助
んに大人になれば、文学精神は彼をはなれてしまう。ことに海千山千の大人はいけない。
舟橋聖一氏にはわるいが、この人の「左まんじ」という文芸春秋の小説は主人公の海千山....