航する[語句情報] »
航する
「航する〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
航するの前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「或る女」より 著者:有島武郎
た。
二一
絵島丸はシヤトルに着いてから十二日目に纜《ともづな》を解いて帰
航するはずになっていた。その出発があと三日になった十月十五日に、木村は、船医の興....
「船医の立場」より 著者:菊池寛
に扮《ふん》して、我々を試さんとして来たのである。日本の法律は、日本人の海外へ渡
航するのを禁じている。我々は、そのことを横浜に停泊していた頃、林大学頭《はやしだ....
「地球発狂事件」より 著者:海野十三
乗って地球から逃げ出す奴がいるに違いないから、前もってあの機中に潜伏していて、密
航するというわけだ。そして月世界あたりへ行ってしまう」 「それはお伽噺だ。今、月....
「母子叙情」より 著者:岡本かの子
しんと骨身に痛みを覚え出した。 かの女は、無事に日本の旅行を終ってフランスへ帰
航するK・S氏夫妻を送って仕舞い、外人の送迎にやや疲労を感じたあとの心身を、久し....
「忘れえぬ人々」より 著者:国木田独歩
その帰途のことであった。大阪から例の瀬戸内通いの汽船に乗って春海波平らかな内海を
航するのであるが、ほとんど一昔も前の事であるから、僕もその時の乗合の客がどんな人....
「怪星ガン」より 著者:海野十三
がくる。 出航用意 「出航用意!」テッド隊長は、思い切った命令をだした。出
航するといっても、本艇は自由がきかないのである。また、目指していくべきあてもない....
「霊魂第十号の秘密」より 著者:海野十三
せかけ、そのキラマン号の下級船員の信用を得て、乗船が出来たのであった。もっとも密
航するのだから、親子は船艙《せんそう》の隅《すみ》っこに窮屈《きゅうくつ》な恰好....
「恐竜島」より 著者:海野十三
おどろいた恐竜たちは、ラウダの必死の口笛でおさまった。帰国への出発は、探検船が出
航するのとは大へんにちがって安全なものであった。 「もうふたたび訪れることはある....
「月世界探険記」より 著者:海野十三
量を四分の一ずつ減すより外ない」 真先に反対したのは、猿田飛行士だった。 「密
航するなんて太い奴だ。構うことはない。すぐに外へ放り出して下さい。たった一つの楽....
「太平洋魔城」より 著者:海野十三
中国少年を飛行艇からなげだしそうなので、これは困ったことになったと思った。 密
航するのは悪いにきまっている。しかしその罰に、命をとるというのは、無茶な話だ。可....
「秀吉・家康二英雄の対南洋外交」より 著者:国枝史郎
占城、柬埔塞、暹羅、太泥等と貿易をしたのは相当旧くからであるが、それらの国々へ渡
航する船舶に対し、官許の免許状(朱印)を与えて、公に貿易を許可したのは豊臣秀吉で....
「欧米各国 政教日記」より 著者:井上円了
引く手段に過ぎざるなり。 船客中、日本人八名あり。みな曰く、過般日本より欧州へ
航するときは船中の食、その味いたって美なりしが、今度船中の食事はなはだあししと。....
「南半球五万哩」より 著者:井上円了
風やや強きも、波高からず、満船清涼を覚ゆ。当夕八時、汽船の五、六丁離れたる所を通
航するに会し、船客互いに呼応して過ぐ。夜半仰ぎて明月を望むに、少しく頭上よりも北....
「熟語本位英和中辞典」より 著者:斎藤秀三郎
走帆船、また汽船あり)。(-s'man)同上操縦者。【自動】快遊船を操縦する、巡
航する、競走する。-'ing【名】同上すること。 Ya'ger(ユェーィガ~)【....
「フレップ・トリップ」より 著者:北原白秋
陸して、真岡より野田へ汽車で行き、一晩泊って、それからまた海路を国境の安別まで続
航するはずであった。ところが、ちょうど摂政宮殿下の行啓と差合になるので、急に模様....