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航行
「航行〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
航行の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「空襲葬送曲」より 著者:海野十三
大息を一つすると、もう昇降口から、艦内へ呼び戻されるという次第だった。 夜間の
航行は、実に骨が折れた。艦長は、精密な時計と、水中聴音機とを睨みながら、或るとき....
「海底大陸」より 著者:海野十三
三千夫少年の乗り組んだ海の女王といわれる巨船クイーン・メリー号は、いま大西洋のまっただなかを
航行中だった。 ニューヨークを出たのが七月一日だったから、きょうは三日目の七月....
「怪星ガン」より 著者:海野十三
に『宇宙の女王』号は謎の文句をのせた無電を放送いたしました。その文句は、 『……
航行不能におちいった、どこの故障なるや解くことをえず。艇および艇内気温異様に急上....
「海底都市」より 著者:海野十三
った博士の艇庫の内部がうつっていた。 が、間もなく映像は動きだした。それは艇が
航行をはじめたからだ。いつの間にか、艇は水の中につかって進んでいた。運河の中をも....
「火星探険」より 著者:海野十三
位置は、地球と火星とを結ぶ航路の約三分の二を既に突破している。つまりあと三分の一
航行すれば火星につくのである。なお、燃料はどっちにしても十分ある。これは本館――....
「宇宙尖兵」より 著者:海野十三
強く働いていると同じ効果を与える装置なのさ。これがないと、重力や引力のない空間を
航行するとき、われわれ艇員は全く生活が出来なくなるのだ。たとえば、壜の中にスープ....
「火薬船」より 著者:海野十三
ているうちに、わが駆逐艦松風は、ノーマ号からはなれ、舳をてんじて北の方へ快速力で
航行していった。 ノーマ号も、その後を追って北上するかとおもわれたが、どうした....
「怪塔王」より 著者:海野十三
のかくれている地点から発射するよわい電波を、九十九里浜にいる軍艦淡路と、太平洋を
航行中の駆逐艦太刀風との両方から方向を測って、その地点は勿来関だとちゃんといいあ....
「空中漂流一週間」より 著者:海野十三
流 不連続線という悪戯者がなかったら、二人のうちのどっちかは、間もなく日本海を
航行中の汽船のうえに助けられたかもしれないのだ。そしてその滞空記録も、僅か十何時....
「太平洋魔城」より 著者:海野十三
しまった。つい最近には、ドイツ汽船が、「救助たのむ」との無電を発したので、附近を
航行中であったわが汽船が、時をうつさず現場におもむいたところ、そのドイツ汽船のか....
「太平洋雷撃戦隊」より 著者:海野十三
入らないし、島影らしいものも見かけなかったのでした。 もっとも水面をこうやって
航行するのは、きまって夜分だけです。昼間は必ず水中深く潜航を続けることになってい....
「浮かぶ飛行島」より 著者:海野十三
軍艦明石 練習艦隊須磨明石の二艦は、針路を北々東にとって、暗夜の南シナ海を
航行してゆく。 もう夜はかなりふけていて、さっき午後十一時の時鐘が鳴りひびいた....
「取舵」より 著者:泉鏡花
佐渡島の糢糊たるを見るのみなれば、四面※茫として、荒波山の崩るるごとく、心易かる
航行は一年中半日も有難きなり。 さるほどに汽船の出発は大事を取りて、十分に天気....
「西航日録」より 著者:井上円了
去国西航已二旬、洋中風色日加新、今朝船入彼南港、緑葉紅花冬似春。 (国を出て西に
航行すること二十日、海洋のけしきは日々新しく、今朝、船は彼南港に入れば、緑の葉と....
「南半球五万哩」より 著者:井上円了
つき、南洋および南米植民地の風教視察の必要を感じ、四月一日の便船にて、豪州へ向け
航行つかまつるべく候(以下これを略す)。左の拙作三首を添う。 東去西来知幾年、壮....