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「舵柄〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

舵柄の前後の文節・文章を表示しています。該当する3件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
幽霊の自筆」より 著者:田中貢太郎
風波の波頭が船の左右にあたって、海蛇のように幾条かの銀鼠の光を走らした。 艫の舵柄の傍では、年老った船頭が一杯機嫌で胡座《あぐら》をかき、大きな煙管《キセル》....
春寒」より 著者:寺田寅彦
ーナール・タンバルスケルヴェはエリック伯をねらって矢を送ると、伯の頭上をかすめて舵柄にぐざと立つ。伯はかたわらのフィンを呼んで「あの帆柱のそばの背の高いやつを射....
宝島」より 著者:佐々木直次郎
けで、波の間を革舟を進めて行った。 私は今や急速にスクーナー船に近づいていた。舵柄がばたんばたんと動く度にそれについている真鍮がぴかぴか光るのまでが見えた。そ....