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「舷門〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

舷門の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
或る女」より 著者:有島武郎
た。サルン・デッキから見ると、三等客の見送り人がボーイ長にせき立てられて、続々|舷門《げんもん》から降り始めた。それと入れ代わりに、帽子、上着、ズボン、ネクタイ....
海底大陸」より 著者:海野十三
というのが、科学的にも奇怪きわまる存在なんでね」 三人はいよいよしたくをして、舷門からおりていった。赤皮のトランクが一つおともをしている。これには博士の手まわ....
毒瓦斯発明官」より 著者:海野十三
ている方が、醤が特選して連れてきた前途有望な瓦斯師長燻精であった。二人は、まるで舷門から上って来た司令官を迎えるように、極めて厳たる礼をもって金博士に敬意を表し....
浮かぶ飛行島」より 著者:海野十三
の響が、右舷の下でする。 舷梯下に、汽艇がついたらしい。 大尉が見ていると、舷門についていた番兵が、さっと捧銃の敬礼をした。誰か下から上ってきたようである。....
世界怪談名作集」より 著者:岡本綺堂
ンスが事実上監督している格納庫へ引き渡されてしまったように、わずかの間にデッキや舷門から姿を消したが、いざ出帆の間ぎわになると、綺麗に鬚を剃って、青い上衣を着て....
南極の怪事」より 著者:押川春浪
なりと云うに余の好奇心はにわかに動きて矢も楯もたまらず、ただちに端舟を漕いでその舷門に至り、言語通ぜねば手真似をもって便乗をこい、船長の拒むをしいて、二百ドルの....