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「船主〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

船主の前後の文節・文章を表示しています。該当する11件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
海に生くる人々」より 著者:葉山嘉樹
逝《い》ってしまわれたんだ。そして、その船によって、最も重大な利害を感ずるはずの船主は、今その宅で雪見酒を飲んでいるのであろう。その二十人の不払い労働から、蓄《....
地球発狂事件」より 著者:海野十三
いった。 深夜の大西洋 その翌日から、ドレゴは何と心を決めたものか、港へ出ては船主関係の人々を探し出しては、すばらしいヤクーツク造船所製の砕氷船を買わないかと....
法窓夜話」より 著者:穂積陳重
ヤ・ルーヅ号を抑留し、取調べの上ことごとく支那人を解放してこれを本国に送還した。船主ペロレーは形勢の非なるを見て脱走してその本国に帰り、自国政府に要請し、同政府....
カンカン虫殺人事件」より 著者:大阪圭吉
るんですか?』 『今は芝浦に碇泊しています。何んでも荷物の積込みが遅れたとかって船主の督促で、昨晩日が暮れてから修繕が終ると、その儘大急ぎで小蒸汽に曳航されて出....
火薬船」より 著者:海野十三
「ふん、そうか。わしは、足のない船長に、用事をいいつけようとはおもわない。新しい船主のフランス氏も、同じことをいっていられるよ」 ポーニン氏は、眼をぎらぎら光....
伯爵の釵」より 著者:泉鏡花
。 「お嬢様。おめしなさいませんか。」 聞けば、向う岸の、むら萩に庵の見える、船主の料理屋にはもう交渉済で、二人は慰みに、これから漕出そうとする処だった。……....
宝島」より 著者:佐々木直次郎
ンダー・スモレット、船医デーヴィッド・リヴジー、二等船匠手エーブラハム・グレー、船主ジョン・トゥリローニー、船主の従僕、非海員ジョン・ハンター及びリチャード・ジ....
明治開化 安吾捕物」より 著者:坂口安吾
にして数千数万の市が立ち、南洋土人の潜水夫やその家族に立ちまじって富裕な仲買人や船主や銀行家が従者をつれ高価な葉巻をくゆらして通り、又その家族の白人の美しい女た....
明治開化 安吾捕物」より 著者:坂口安吾
たのである。 イタチ組の悪業にたまりかねた町の人々は寄々相談のあげく、この町の船主の中で誰よりも太ッ腹な人物で通っている一力丸の主人、兵頭一力親方の犠牲に仰ぐ....
世界怪談名作集」より 著者:岡本綺堂
る会話を試みた。 わが船長は水夫らには大いなる謎である。私にもそうであったが、船主にさえもそうであるらしい。ミルン氏の言うには、航海が終わって、給金済みの手切....
沈黙の水平線」より 著者:牧逸馬
船会社によって、クライド船渠《ドック》で建造された。船体の各部、設備とも、凡べて船主であるB・A・Lブルウ・アンカア・ライン側の明細な注文に従って作られたのだ。....