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「船名〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

船名の前後の文節・文章を表示しています。該当する12件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
地球発狂事件」より 著者:海野十三
して行った。 煙が、意地悪く船尾の方へなびいているので、そこについているはずの船名は、そのままで読みとれなかった。これには困ってしまった。 が、彼はこのまま....
難船小僧」より 著者:夢野久作
間が見たらとても笑い顔とは思えない。単なる渋紙の痙攣としか見えないだろう。 「郵船名物のS・O・S・BOYだろう」 と船長が嗄れた声でプッスリと云った。同時に....
地図にない島」より 著者:蘭郁二郎
船も、この辺ではついぞ見かけぬ船のようだ。岩蔭に、半分以上かくれているので船尾の船名は見えなかったけれど、見るからにスピードの出そうな、近代的な流線型の船首が、....
火薬船」より 著者:海野十三
粒ほどだったのが、今はこうして五千メートルぐらいに近づいている」 「ノーマ号と、船名がついていますぜ、一体なにをつんで、どこへいく船なのかなあ」 「きっと軍需品....
幽霊船の秘密」より 著者:海野十三
後数十分ノ余裕シカナシ。至急救助ヲ乞ウ”というのです」 「どこの汽船かね。そして船名はなんというのかね」 船長が、聞きかえした。 「それがどうもよくわかりませ....
浮かぶ飛行島」より 著者:海野十三
、無茶をするな」 そのとき提督は、海底に横たわる船腹にブルー・チャイナ号という船名を読んだ。 「あ、ブルー・チャイナ号! わしが沈めた汽船だ。さては、この連中....
踊る地平線」より 著者:谷譲次
僕の眼は、すぐ鼻っ先の大きな羅馬字を綴ってた。この船にはアマゾンのにおいがする。船名、がるしあ・もれの号。船籍、ブエノス・アイレスと白ぺいんとが赤錆で消えかかっ....
沈黙の水平線」より 著者:牧逸馬
慇懃に挨拶を交換する。 「本船はワラタ号、ケエプ・タウンを指し航行中なり。貴船の船名、及び目的地は?」 「本船はクラン・マッキンタイア号。同じくケエプ・タウンに....
南半球五万哩」より 著者:井上円了
があるが、その要は、かれの長を取りてわが短を補うようにせねばならぬ。今回豪州行の船名は、郵船会社日光丸でありしが、その船長の話に、前回日本帰航の際、上等船客豪州....
咸臨丸その他」より 著者:服部之総
を明らかにする目的から、太平洋定期航路の発生をしらべはじめてみると、行掛り上その船名や、トン数やといった、いわばどうでもいいようなことがらまで気になってくる。 ....
汽船が太平洋を横断するまで」より 著者:服部之総
のの焦燥をおよそうらさびしく象徴したものというほかはない。 文久二年の横浜寄港船名表中に、 船名 John T. Wright 船長 W....
黒船前後」より 著者:服部之総
きたくもない、だいいち、自然に反している!」 といった。 八トンほどの河船で、船名をトライアルとつけられた最初の鉄造船(一七八七年)が英国でできてから、二番目....