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船待ち
「船待ち〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
船待ちの前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「万葉秀歌」より 著者:斎藤茂吉
賞は出来ない。 ○ ささなみの志賀の辛崎幸くあれど大宮人の
船待ちかねつ 〔巻一・三〇〕 柿本人麿 柿本人麿が、近江の宮(天智天皇大津宮)....
「探偵夜話」より 著者:岡本綺堂
渡るのだと言っていた。ここからジャワへ渡る船は一週間に一度ぐらいしか出ないので、
船待ちの客はどうでもこの町に滞在して、ゴム園見物などに日を暮らすよりほかはない。....
「地虫」より 著者:小栗虫太郎
。まるで、悲しむような、それでいて、異常な興味をたたえている、抉るような視線を、
船待ちの屍体のうえに注いでいるのだった。 「どうだ判任官閣下、君はこの屍体が、他....
「妖怪学一斑」より 著者:井上円了
いて、これをのませます。つぎに、ただ今ではありませんが、その昔よくあったことで、
船待ちをしないマジナイというものがあります。それは、一首の歌を詠み、「ゆらのとを....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
にはさんだのも、それなのだ。 奥州北津軽から、四国へ帰るという一僧侶が、長柄の
船待ちで、しゃべっていたものである。 津軽の豪族、安藤季長、安藤五郎、ほかすべ....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
たちまでが、帝をかこんで、ほっといくらかは胸なで下ろした様子であった。 ここで
船待ち三日。 いよいよ、帝以下、明日は美保ノ関を離れて島へ渡るときまった。 ....