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船舶
「船舶〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
船舶の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「デンマルク国の話」より 著者:内村鑑三
して富饒の地と称すべきではないのであります。国に一鉱山あるでなく、大港湾の万国の
船舶を惹《ひ》くものがあるのではありません。デンマークの富は主としてその土地にあ....
「地球発狂事件」より 著者:海野十三
の事件の解決の近道だと思ったので、早速《さっそく》本社へ指令して、ありとあらゆる
船舶関係の刊行物を調べさせた。ところがゼムリヤ号の名はどこにも見当らないと報告が....
「空襲葬送曲」より 著者:海野十三
其の辺を游戈している監視船、さては太平洋航路を何喰わぬ顔で通っている堂々たる間諜
船舶の眼と耳とを誤魔化すためだったのだ。昨夜見たあの暗い海は、すでに敵国の領海だ....
「海野十三敗戦日記」より 著者:海野十三
すなわち特攻隊の通路に三重四重に戦闘機隊の網をはる事、弾幕を完全なものにするため
船舶の対空砲火を増大する事、内地の航空基地の攻撃激化、B29等による本土空爆の強....
「動かぬ鯨群」より 著者:大阪圭吉
二百|噸足らずのノルウェー式捕鯨船で、小さな合名組織の岩倉捕鯨会社に属していた。
船舶局の原簿によると、北海丸の沈没は十月七日とあった。その日は北太平洋一帯に、季....
「鞄らしくない鞄」より 著者:海野十三
沖合《おきあい》に起り、引続いて大海嘯《おおつなみ》が一帯の海岸を襲った。多数の
船舶が難破《なんぱ》したが、その中の一隻に奇竜丸《きりゅうまる》という二百トンば....
「地球要塞」より 著者:海野十三
よって、艇庫におさめられた。 この地下プラットホームは、東京港に特に設けられた
船舶用の発着所であった。
船舶といえば、むかしは、桟橋《さんばし》についたり、沖合....
「空中漂流一週間」より 著者:海野十三
れについて、ちと注文があるんだ」 「それはどういうことか。早くぬかせ」 「日本の
船舶が通っても下りないことさ。つまり日本以外の
船舶に救助されることをもって条件と....
「世界怪談名作集」より 著者:岡本綺堂
ェットランドからわれわれの消息が報道されているかどうかと、毎朝スコッツマン紙上の
船舶欄を、眼を皿にして見ていることであろう。わたしは船員たちに手本を示すために、....
「南極の怪事」より 著者:押川春浪
遭いし事は、今なお世人の記憶せる処ならん、しかるにスエズ運河の通じて以来、普通の
船舶にてこの航海を取るものはきわめてまれに、長き航海中汽船のごときはほとんど見ん....
「八犬伝談余」より 著者:内田魯庵
はかなりな距離があって水路が彎曲している。その上に中途の関宿には関所が設けられて
船舶の出入に厳重であったから、大抵な流れ舟はここで抑留される。さもなくとも、川は....
「西航日録」より 著者:井上円了
眠。 (風は寒く、人影もまれに、ただ電灯の連なっているのを見るだけである。一晩中
船舶が入港しては出航してゆき、汽笛の音が旅客の眠りをさまたげるのである。) ア....
「南半球五万哩」より 著者:井上円了
る影もなし 四月九日(日曜)、曇り。午前、消火の演習あり。終日陸端を見ず、また
船舶に会せず。晩来、天ようやくはれ、星文を見る。 茫茫波上望難。 (ひろびろとし....
「越年」より 著者:岡本かの子
。 拓殖会社の大事務室には卓が一見縦横乱雑に並び、帳面立ての上にまで帰航した各
船舶から寄せられた多数の複雑な報告書が堆く載っている。四隅に置いたストーヴの暖か....
「戦争史大観」より 著者:石原莞爾
るであろう。 今日ドイツが大体制空権を得ているようにみえるが、しかし依然多数の
船舶は英国の港に出入している。飛行機による
船舶の破壊は潜水艦のそれに及ばぬらしい....