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艙口
「艙口〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
艙口の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「小説 不如帰 」より 著者:徳冨蘆花
つつ大孤山沖にかかりぬ。 午前十一時武男は要ありて行きし士官公室を出でてまさに
艙口にかからんとする時、上甲板に声ありて、 「見えたッ!」 同時に靴音の忙わし....
「爆弾太平記」より 著者:夢野久作
層|馬力をかけて水を汲み出す一方に、在らん限りの品物を海に投込む。ボートの連中を
艙口から収容すると、今度は船員が漕ぎながら人間を拾い集める。綱を持った水夫を飛込....
「難船小僧」より 著者:夢野久作
も手前の事なんか云ってる奴は居ねえんだからな。ハハハ」 小雨の中に肩をすぼめて
艙口を降りて行く伊那少年の背後姿は、世にもイジラシイ憐れなものであった。 そう....
「地図にない島」より 著者:蘭郁二郎
が加わって来た。 息も出来ないような風圧に慌てた中野は、つい二三歩ばかり離れた
艙口に、やっとのことで飛つくと、無我夢中で船内にころげこんだ。 ほっと息がつけ....
「昭和遊撃隊」より 著者:平田晋策
ひらりと飛びうつった。 「二人とも、僕についておいで。」 中佐の後から後甲板の
艙口《ハッチ》をくぐってうす暗い艦内へ降りて行くと、すぐに艦長室につきあたる。 ....