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艦影
「艦影〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
艦影の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「陣中日誌(遺稿)」より 著者:山中貞雄
を閉ざしシセキを弁じ難き趣きありしが、正午前、玄海洋上に望みし時忽ち右舷に当り大
艦影を認む。 偵察すればロシヤ、グロンボイ、リュウリックの三巡洋艦にして此の時....
「地球要塞」より 著者:海野十三
力の哨戒艦が、後へ曳《ひ》く波浪《はろう》のざわめきであろう。 映写幕のうえの
艦影《かんえい》は、刻々に大きくなってくる。 その三点の黒影は、ぽつぽつぽつと....
「太平洋魔城」より 著者:海野十三
と、前の壁に、映画のようなものがうつりだした。よくみると、波のあらい海上を二隻の
艦影がまっしぐらに走っている。これこそ潜望テレビジョンで海上の有様をうつしたもの....
「水鳥亭」より 著者:坂口安吾
「明日、敵が改めてくるかも知れない。今夜かも知れない。いえ、もう、大島辺に敵の
艦影が見えて、今に空襲警報がなるかも知れない」 「なるほど。すると?」 「タダで....
「潜航艇「鷹の城」」より 著者:小栗虫太郎
でしょうか。 それは、忘れもしない六月二日の朝、濃霧の霽れ間に、日本国駆逐艦の
艦影を望見したので、ともかく、衝角だけは免れようと、急速な潜水をはじめたのです。....