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良い
「良い〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
良いの前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「或日の大石内蔵助」より 著者:芥川竜之介
さを、その誇らかな満足の情と共に、味わう事が出来たのであろう。が、現実は、血色の
良い藤左衛門の両頬に浮んでいる、ゆたかな微笑と共に、遠慮なく二人の間へはいって来....
「宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
際には泥土の層が沈澱することが知られており、この物はいろいろな築造の用途に都合の
良い性質によって特別の注意を引かれていたものである。タレース(Thales)は、....
「猫と色の嗜好」より 著者:石田孫太郎
を愛するものは之に中し、緋や赤を好む者は子供か又は劣等なる地位に居るものと言うて
良い、扨て是から猫は如何なる染色を好むかに就て述べるのであるが、矢張り野蛮人にも....
「最終戦争論」より 著者:石原莞爾
できたのであろうと思います。われわれは非常に科学文明で遅れております。しかし頭は
良いのです。皆さんを見ると、みな秀才のような顔をしております。断然われわれの全知....
「歌行灯」より 著者:泉鏡花
膝を上げながら、床几の上に素足の胡坐。 ト裾を一つ掻込んで、 「早速一合、酒は
良いのを。」 「ええ、もう飛切りのをおつけ申しますよ。」と女房は土間を横歩行き。....
「薄紅梅」より 著者:泉鏡花
い……どこまでも雪の上を。――月村さん、あなたのですよ。」 「いいえ、私。」 「
良い薫もするようです。どこかに梅かしら。それ、そうですとも。……頭巾をこぼれて、....
「縁結び」より 著者:泉鏡花
柳で折紙つきの、(あり)という鼻をひこつかせて、 「旦那、まあ、あら、まあ、あら
良い香い、何て香水を召したんでございます。フン、」 といい方が仰山なのに、こっ....
「犬」より 著者:アンドレーエフレオニード・ニコラーエヴィチ
癖があった。この男がたまたま酒でちらつく目にこの醜い犬を見付けて、この犬をさえ、
良い犬可哀い犬だと思った。 「シュッチュカ」とその男は叫んだ。これは露西亜で毎に....
「世界怪談名作集」より 著者:アンドレーエフレオニード・ニコラーエヴィチ
実際彼のいう通り、それらの光りは彼の眼のうちで輝いていた。しかし古い貴族出の彼は
良い妻や子とともに、物質上にはなに不自由なく暮らしていたが、どうしてもその月光や....
「霊界通信 小桜姫物語」より 著者:浅野和三郎
うに、品物を店頭に陳列するような事はあまりないようでございました。呉服物なども、
良い品物は皆特別に織らせたもので、機織がなかなか盛んでございました。尤もごく高価....
「霊訓」より 著者:浅野和三郎
対する罰則の如きは、何という不合理を極めたものであろう。幽明交通者の中には、勿論
良いのも悪いのもある。
良いものは、これに保護奨励を与うべきである。悪いものは、こ....
「凧の話」より 著者:淡島寒月
みで、即ちX形に組んだ骨が這入っているのである。そうしてこの巻骨の障子骨は丈夫で
良い凧としてある。なお上等の凧は、紙の周囲に糸が這入っているのが例である。 糸....
「ファラデーの伝」より 著者:愛知敬一
っと引続いて同じである。 クリスマスの九時からのがある。これが一番有名なので、
良い研究の結果が出ると、それを通俗に砕いて話すのである。現今ではここで話すことを....
「葛飾砂子」より 著者:泉鏡花
船の舳を乗返した。 腰を捻って、艪柄を取って、一ツおすと、岸を放れ、 「ああ、
良い月だ、妙法蓮華経如来寿量品第十六自我得仏来、所経諸劫数、無量百千万億載阿僧祇....
「戦争史大観」より 著者:石原莞爾
方に燦然として輝く霊威をうけて帰来。私の最も尊敬する佐伯中佐にお話したところ余り
良い顔をされなかったので、こんなことは他言すべきでないと、誰にも語ったことも無く....