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「良か〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

良かの前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
たのは……。藤吉ですか」 「そうです、そうです。藤吉は牢内にいる時から金蔵と仲が良かったのです。一人は上方者《かみがたもの》、ひとりは江戸っ子ですが、不思議に二....
柿色の紙風船」より 著者:海野十三
早く行って探していらっしゃいよ」 「そうね。ああ、大変!」 林檎のように顔色の良かった看護婦も、俄かに青森産のそれのように蒼味を加えて、アタフタと室外へ出てい....
蠅男」より 著者:海野十三
男にやられてしもたら、それこそ警察の威信地に墜つだす。完全包囲をやらんことには、良かれ悪しかれ、どっちゃにしても寝覚がわるおます」 この巨大な体躯の持ち主は、....
海野十三敗戦日記」より 著者:海野十三
この十日間に八連爆か九連爆で、飛行場附近を盛んにやっているらしい。鹿児島からも串良からも手紙が来ず、わからない。 また瀬戸内海等ヘ、機雷投入を二日つづけてやっ....
自叙伝」より 著者:大杉栄
されかかった。 四月の半ば頃に、全校の生徒が、修学旅行で大和巡りに出かけた。奈良から橿原神宮に詣でて、雨の中を吉野山に登って、何とかというお寺に泊った。第二期....
河明り」より 著者:岡本かの子
。この江戸築城以前の流域を調べることは何かと首都の地理学的歴史を訪ねるのに都合が良かった。例えば、単に下流の部分の調査だけでも、昔大利根が隅田川に落ちていた時代....
霊界通信 小桜姫物語」より 著者:浅野和三郎
世の方々に、多少の御参考にはなろうかと存じます。 その方は生前私と大へんに仲の良かったお友達の一人で、名前は敦子……あの敦盛の敦という字を書くのでございます。....
世界怪談名作集」より 著者:岡本綺堂
ならない破目になった。私はゆうべ徹夜で、自分の失策について考えていたので、消化不良から来た急性の心悸亢進のためにとんだ失礼をしましたと、まことしやかに弁解したの....
」より 著者:岡本綺堂
。「お参りのついでにどこへかお廻りになりましたか。」 「お察しの通り、帰りには奈良から京大阪を見物して来ました。こんな長い旅はめったに出来ないので、東海道、帰り....
勧善懲悪」より 著者:織田作之助
人より手ひどく攻撃されるという、廻合せの皮肉さに、すこしは苦笑する余裕があっても良かりそうなものだのに、お前はそんな余裕は耳掻きですくう程も無く、すっかり逆上し....
昨日・今日・明日」より 著者:織田作之助
ことだろうと思ったよ。しかし、ついでにそのトランクもくれてやって来たのなら、なお良かったんだが……」 「いや、これはだめですよ。こりゃ僕のじゃありませんからね」....
錦紗」より 著者:犬田卯
三 その夜、白々明けまで、お通はひとり寝床の中で泣いていた。夕方、野良から帰った兄貴に、 「うっかりぽんとして白痴みてえにだらだら歩いてけつかるから....
」より 著者:犬田卯
返して言って遠慮がちに出て行った。 入り代りに、裏の家の女房が、夕飯の支度に野良から上って来たといって立ち寄らなかったら、おせきの決心はまだまだつかなかったで....
小坂部姫」より 著者:岡本綺堂
方が残っていると、謀叛人の足溜りともなり、山賊どもの棲家ともなる。いずれにしても良からぬことじゃ。」 その指図にしたがって、浅野弥兵衛は大勢の家来や人夫を引き....
戦争史大観」より 著者:石原莞爾
名も陸大に入学した者がないので、連隊の名誉のためとて、比較的に士官学枚卒業成績の良かった私を無理に受験させたのである。私の希望通り陸大に入校しなかったならば、私....