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良し悪し
「良し悪し〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
良し悪しの前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「街頭から見た新東京の裏面」より 著者:杉山萠円
「あなたの眼は健康ですか。文明社会の生活では眼ほど大切なものはありませぬ。眼の
良し悪しは直《すぐ》に一身の安危になるのですから、不断の注意を怠ってはなりません....
「思想と風俗」より 著者:戸坂潤
誌=評論雑誌は、大衆雑誌と異って、高級雑誌であることを忘れてはならぬ。そのことの
良し悪し得失はとに角として、この種のものが事実思想雑誌として読まれていることを、....
「怪星ガン」より 著者:海野十三
とその部下が、計器をにらみながら、ひじょうに正確にあげているのだ。そのやりかたの
良し悪しによって、この宇宙艇隊の乗組員の健康を良くも悪くもし、また原動力の能率を....
「一九五〇年の殺人」より 著者:海野十三
のばして、葉巻を一本口へ抛りこんだ。そして思わず独白した。 「外科が進歩するのも
良し悪しだ。バラバラ屍体も二、三十分のうちに、元のピンピンした身体に縫いあげられ....
「イデオロギーの論理学」より 著者:戸坂潤
が、科学の商品化であるなら、科学の価値がもはや真理でなくして利得となるという点の
良し悪しは別としても、その利得すらがもはや大衆のものを指す名であるだろう。科学の....
「現代哲学講話」より 著者:戸坂潤
ここでも実践が理論の客観性の判定者となって現われるのである。 尤も実践で理論の
良し悪しを判定するのだというと、往々滑稽な思い過しを招くかも知れない。理論自身が....
「現代日本の思想対立」より 著者:戸坂潤
ものが悪いということだった。「自由」を抑圧するぞ、ということだったのである。尤も
良し悪しが問題になるところの「自由」なるものは、経済的な自由よりも寧ろ政治的自由....
「街はふるさと」より 著者:坂口安吾
は疑りたくなるのであった。 礼子の知識慾はまだつゞいて、 「バーの繁昌はお酒の
良し悪しですか、女給さんの
良し悪しですか」 「そうですね。お酒の
良し悪しと答える....
「巷談師」より 著者:坂口安吾
さ。理窟じゃないが、上りタイム、過去の戦績、これを知りつくして半人前だね。地足の
良し悪し、これも常識のうち。その他、多々あり、としておこうよ」 男は枕もとから....
「明治開化 安吾捕物」より 著者:坂口安吾
あろうという証拠まで残してしまった始末なのでした。あんまり巧みにやりすぎるのも、
良し悪しですよ」 と、新十郎は語り終って、微笑した。 ★ ....
「講談先生」より 著者:坂口安吾
実感を盛り上げようとしたり、様々だ。各※、作者その人の身についた技法があるから、
良し悪しは一概に言われぬことで、自分の方法を身につけることが第一であろう。 僕....
「安吾人生案内」より 著者:坂口安吾
とが重大な要件とはなっておらん。もッと複雑な智脳や訓練を要する特技によって素質の
良し悪しが定まるもので、速く走るということはその犬の素質として決して重要ではない....
「おせん」より 著者:邦枝完二
夢中の歩みは、合羽の下から覗いている生ッ白い脛に出た青筋にさえうかがわれて、道の
良し悪しも、横ッ降りにふりかかる雨のしぶきも、今は他所の出来事でもあるように、ま....
「飢餓地帯を歩く」より 著者:下村千秋
聞に載せてあったもので、或る農村――八甲田山麓の村の一青年の詩である。詩としての
良し悪しはここでは問題としない。只、この短かい詩句の中から、大飢饉に見舞われたこ....
「味覚の美と芸術の美」より 著者:北大路魯山人
いては、また別な機会に述べるとして、当面の問題は、自然がつくり出した個々のものの
良し悪しということだ。 さきに、私はまず自然を見る眼を養わねばならぬと言ったが....