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「良医〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

良医の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
夜明け前」より 著者:島崎藤村
薬品どもの中には効能の勝れたるもあり、又は製煉を尽して至つて猛烈なる類もありて、良医これを用ひて病症に応ずればいちじるき効験をあらはすもあれど、もとその薬性を知....
夜明け前」より 著者:島崎藤村
はすたれ、新しい治療の方法もまだ進まなかった当時で、ことに馬籠のような土地柄では良医の助言も求められないままに、この際半蔵のからだに縄をかけるほどの非常手段に訴....
十二支考」より 著者:南方熊楠
たいし》がいわゆる、牛溲馬勃《ぎゅうそうばぼつ》、ともに収め並びに蓄《か》うで、良医が用うれば馬糞も大功を奏し、不心得な奴が持てば金銭も馬糞同然だ。退之の件《く....
獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
になって来た甲斐がなくなかったことには御満足でしょうと存じます。子にとって親ほど良医はないし、わたしにとっての名医があるというのはありがたいありがたいことです。....
黒部川を遡る 」より 著者:木暮理太郎
や岩と共に頽れ落ちた若木の生長したものかも知れない。歳月という自然に取りて唯一の良医は、この大疵を殆どそれとも分らぬ迄に癒してしまっているが、流石に赭色の大ガレ....