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良師
「良師〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
良師の前後の文節・文章を表示しています。該当する11件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「獄中消息」より 著者:大杉栄
下におおいにソシオロジイの研究をしようと思っていたが、あるいはその時にはもうこの
良師友に接することもできぬかも知れんのか。まず何よりも摂生を願う。足下もできるだ....
「夜明け前」より 著者:島崎藤村
から始めたのであった。 山里にいて学問することも、この半蔵には容易でなかった。
良師のないのが第一の困難であった。信州|上田の人で児玉政雄という医者がひところ馬....
「夜明け前」より 著者:島崎藤村
うことができるわけだ。もともと彼は年若な時分から独学の苦心を積み、山里に生まれて
良師のないのを悲しみ、未熟な自分を育てようとしたばかりでなく、同時に無知な村の子....
「一商人として 」より 著者:相馬愛蔵
やく昭和十二年五月着手、矢吹慶輝博士の御指導によって、文学士谷山恵林氏以下五人の
良師を得、工場の一部にとりあえずごく小規模の教室を設け、研成学院と名づけ、とにか....
「源氏物語」より 著者:紫式部
衛門督《さえもんのかみ》、右衛門督が左右の楽を監督した。舞い手はめいめい今日まで
良師を選んでした稽古《けいこ》の成果をここで見せたわけである。四十人の楽人が吹き....
「魚玄機」より 著者:森鴎外
た。近業があるなら見せて下さい」と云った。 玄機は答えた。「児は不幸にして未だ
良師を得ません。どうして近業の言うに足るものがありましょう。今|伯楽の一顧を得て....
「渋江抽斎」より 著者:森鴎外
る。元秀の実家の裔は弘前の徒町川端町の対馬|※蔵さんである。 専六は元秀の如き
良師を得たが、憾むらくは心、医となることを欲せなかった。弘前の人は毎に、円頂の専....
「三国志」より 著者:吉川英治
の張角のことは、そうよばない。張角と、その二人の弟に向ってだけは、特に、 大賢
良師、張角 天公将軍、張梁 地公将軍、張宝 というように尊称していた。 ....
「辞典のすすめ」より 著者:吉川英治
ある。自分の書架に、ちゃんと、いつでも何でも訊いてくれといわんばかりに輝いている
良師良友の辞典を措き忘れて、わからぬ事を、わからぬままに、よそへ向って、うろうろ....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
が押入った。妻女を暴行しようとしたのに行親は手むかッて、斬り殺された。――儒家の
良師範といわれていた行親だけにその死はいたく惜しまれた。 同様な目にあった公卿....
「宮本武蔵」より 著者:吉川英治
立てる素質はなさそうだから、江戸表へ行くなり、諸国を遍歴するなりして、そのうちに
良師に出会ったら、就いて学問を励むことにする」
「おれも、ともに心がけて、良い師....