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良心
「良心〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
良心の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「文章」より 著者:芥川竜之介
は科長と呼ばれる副校長の役をしているのである。保吉はやむを得ず弔辞に関する芸術的
良心を抛擲《ほうてき》した。
「資性《しせい》穎悟《えいご》と兄弟《けいてい》に....
「偸盗」より 著者:芥川竜之介
を、祈りさえした。自分の手を下さずに、次郎を殺す事ができるなら、それはひとり彼の
良心を苦しめずにすむばかりではない。結果から言えば、沙金がそのために、自分を憎む....
「戯作三昧」より 著者:芥川竜之介
するように思われて、寂しくなったこともよくあった。が、一方またそれが自分の芸術的
良心を計る物差しとして、尊《とうと》みたいと思ったこともたびたびある。ただ、それ....
「袈裟と盛遠」より 著者:芥川竜之介
な女を、辱しめと云う辱しめのどん底まで、つき落してしまいたかった。そうすれば己の
良心は、たとえあの女を弄《もてあそ》んだにしても、まだそう云う義憤の後《うしろ》....
「校正後に」より 著者:芥川竜之介
いても時間が足りないので、無理をしたのが多い。これは今考えても不快である。自分の
良心の上からばかりでなく、ほかの雑誌の編輯者《へんしゅうしゃ》に、さぞ迷惑をかけ....
「或日の大石内蔵助」より 著者:芥川竜之介
が出来たのである。しかも、その満足は、復讐の目的から考えても、手段から考えても、
良心の疚《やま》しさに曇らされる所は少しもない。彼として、これ以上の満足があり得....
「死後」より 著者:芥川竜之介
らず》しも同じでないことはない。僕は一つには睡眠を得るために、また一つには病的に
良心の昂進《こうしん》するのを避けるために〇・五|瓦《グラム》のアダリン錠を嚥《....
「侏儒の言葉」より 著者:芥川竜之介
*
道徳の与えたる恩恵は時間と労力との節約である。道徳の与える損害は完全なる
良心の麻痺《まひ》である。
*
妄《みだり》に道徳に反するものは経済の....
「妖婆」より 著者:芥川竜之介
う事にしろ、お島婆さんが悪事を働くのは、全く自分の云いつけ通りにするのですから、
良心がなければ知らない事、こんな道具に使われるのは空恐しいのに相違ありません。そ....
「或る女」より 著者:有島武郎
由らしく見える女の生活、男と立ち並んで自分を立てて行く事のできる女の生活……古い
良心が自分の心をさいなむたびに、葉子は外国人の
良心というものを見たく思った。葉子....
「或る女」より 著者:有島武郎
そうだ。ばかにされる僕はばかだろう。しかしあなたには……あなたには僕らが持ってる
良心というものがないんだ。それだけはばかでも僕にはわかる。あなたがばかといわれる....
「霊訓」より 著者:浅野和三郎
は飽くまで強いのであるが、しかし在来の神学的ドグマは、到底彼の鋭利直截なる研究的
良心を充たすに足りなくなったのであった。彼は自身霊媒たる前に、片端から知名の霊媒....
「歯車」より 著者:芥川竜之介
つい二三箇月前にも或小さい同人雑誌にこう云う言葉を発表していた。――「僕は芸術的
良心を始め、どう云う
良心も持っていない。僕の持っているのは神経だけである」…… ....
「スリーピー・ホローの伝説」より 著者:アーヴィングワシントン
ものをうながして花咲く学問の道を進ませようとしているのだった。じつのところ、彼は
良心的な男で、いつも心に例の金言を銘じていた。「鞭を惜しむと、子供は甘くなる」イ....
「浅沼稲次郎の三つの代表的演説」より 著者:浅沼稲次郎
組合、農民組合、青年婦人団体、各経済・文化・民主団体などを結集して財界、保守党の
良心分子にいたるまで運動に参加せしめる、とくにわが党が協力している中日国交回復国....