良書[語句情報] » 良書

「良書〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

良書の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
千曲川のスケッチ」より 著者:島崎藤村
毎月連載した。「千曲川のスケッチ」と題したのもその時であった。大正一年の冬、佐久良書房から一巻として出版したが、それが小冊子にまとめてみた最初の時であった。 実....
道徳の観念」より 著者:戸坂潤
の手によっては与えられていなかったと云わねばならぬ(カント哲学の体系づけを試みた良書としては田辺元『カントの目的論』がある)。 こうしてカントの倫理学は、認識....
読書法」より 著者:戸坂潤
書法日記」 1 読書の自由 敢えて新刊紹介や新刊批評という意味ではない。また良書推薦という意味でもない。私はそんなに新刊書を片っぱしから読むことは出来ないし....
読書の今昔」より 著者:寺田寅彦
。抑圧された願望がめざめたのである。子供に勉強させるには片端から読み物に干渉して良書をなるべく見せないようにするのも一つの方法であるかもしれない。そうして読んで....
映画芸術」より 著者:寺田寅彦
下巻。 以上ただ手に触れるに任せて一読しただけのものを並べたに過ぎない。すべてが良書だというわけではない。翻訳を読むには用心しなければいけない。映画の実例につい....
変な男」より 著者:豊島与志雄
云い出すかも知れないわ。」 「まさか、そんな……。」 「そうでなくっても、もし不良書生の仲間だったらどうするの。」 「そんなこともないでしょうよ。」 「でも分り....
新たな世界主義」より 著者:豊島与志雄
だ。これについては、中国も日本も飜訳権などのことをうるさくは言わないに違いない。良書の選択と良心的な飜訳と、この二つの条件さえ揃えば、他に面倒なことは起るまい。....
学生と読書」より 著者:倉田百三
度が同様なものである書物を好むであろう。まず問いを同じくする書物こそ読者にとって良書なのである。かような良書の中で、自分の問いに、深く、強く、また行きわたって精....
一商人として 」より 著者:相馬愛蔵
しても毎度面目ないことであった。私はこの不充分な研究書に愛想をつかしながらなおも良書を探していると、福島県の人半谷清寿氏著の「養蚕原論」があらわれ、私はこれを見....
図書館法楽屋話」より 著者:中井正一
えり見なかった時、私は憤然たらざるを得なかった。毎日、日本の文化の壁ともいうべき良書が硫酸で焼け落ちつつあるではないか、この焚書時代を出現した心構えが、法隆寺を....
明日は天気になれ」より 著者:坂口安吾
ことにしている。文学は一人に師事するものはむしろ良くないことのようだ。古今東西の良書に師事すれば足りる。一人の師について、師匠に似たものを作るようではダメにきま....
岩波文庫論」より 著者:岩波茂雄
てみても、その激越なる口調に当時の流行に対しいかに私が反撥心を持ったかがわかる。良書を廉価にということは本屋として誰でも思いつくことであるが、私も学生時代に親し....
国会図書館のこのごろ」より 著者:中井正一
図書館法によってこれから生まれる一万の村々の図書館)に、わが館のカードとともに、良書が虹のように降りそそぐときがいつの日にか来ると、私たちは信じ、それに命を賭け....
国会図書館の窓から」より 著者:中井正一
学校図書館四万五千の単位で結合するとき、それはすでに購買組織としても巨大である。良書一千の単位の購買を獲得できるのはもはや遠い将来ではない。八千円文庫ですら今八....
書を愛して書を持たず」より 著者:小川未明
、無関係に置かれるのを証する以外に、何ものでもありません。それであるから、所謂、良書なるものは、その人によって、定められるのが当然です。 自分が、真に愛読する....